遊び場の公園にまさか車が...園児をどう守る?苦悩する保育士たち

カテゴリ:国内

  • 東京都内の認可保育園の8割に「十分な広さ」の園庭がない
  • 子供たちを守る「使命感」と「責任感」が保育士のプレッシャーに
  • 車を運転した男性「被害者に誠実な対応を取りたい」

支柱ごとなぎ倒した事故の衝撃

公園内で起きたまさかの事故。園児の安全をどう守ればいいのか、動揺が広がっている。

5月15日、千葉・市原市の公園の砂場に車が突っ込み、保育園児をかばった女性保育士が重傷を負った事故。

16日に送検・釈放された65歳の男性は「コインパーキングを出ようとして、お金を払うために車の中のチケットを取ろうとしたところ急発進した」と供述している。

コインパーキングから砂場までの距離は、約14.5メートル。砂場を囲うフェンスも支柱ごとなぎ倒され、その衝撃から、車の前輪2本と右後輪のタイヤ、合わせて3本がパンクした。

砂場にいた子どもの祖母:
まさか自分の孫がこうなるとは思わなかったので。先生が骨折してまでかばってくれた。本当に涙が出ますね。安心してても、眠れなかった。本当に良かった。

8割の保育園に十分な広さの園庭がない

幼い子どもたちを巻き込む事故が相次ぐ裏で、待機児童が深刻な問題となっている都市部では、子どもたちを遊ばせる園庭のない保育園が増加している。例をあげれば2017年度に新設された東京都内の認可保育園268カ所のうち、十分な広さの園庭を備えた保育園は約2割ほどしかないのが現実だ。

東京・江東区の東京都認証保育所「ゆりかごの家」では、0歳から5歳の園児18人を預かるが、ビルの一室にあるため園庭がない。子どもたちを遊ばせるときは、近くの公園まで散歩をするという。

園児5人と散歩するときは保育士2人がつくが、16日は市原市での事故の翌日ということもあり、保育士3人で公園に向かった。

保育士は特に横断歩道を渡るときは細心の注意を払い、自転車とすれ違う際も歩道の端に寄って子どもたちを守る。

公園に到着してからも、子どもたちが誤って口に入れたりしないよう、たばこの吸い殻を拾っていた。

保育士の女性は「子供たちを守るのが使命感であり責任感。全国の保育士さんもそう考えて保育していると思う」と話した。

子どもたちの命を守るための使命感と責任感…
しかし、それがプレッシャーになっている面もあるのではと、保育園の責任者は話す。

ゆりかごの家・川島真澄施設長:
伸び伸びと遊べる場所として(公園に)行くので、そこがなくなったら困る。公園に行けないならどこに行けばいいんでしょう。保育士の精神的な負担がすごく大きくなってきたと実感しています。

車を運転していた男性が謝罪

車を運転していた65歳の男性は、FNNの取材にこう答えている。

男性:
本当に残念だと思うので、被害者の方には誠実な対応を取りたいと思っています。そのときは気も動転していましたので、本当に自分でも信じられないという気持ちだった。はっきりとは覚えていないが、私の未熟な運転からきているという感はする。

(「Live News it!」5月16日放送より)

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