タクシー初乗り410円で、どこまで行ける? 東京タワー、靖国神社…駅から1キロの場所を調べてみた。

30日から初乗り運賃を「1.052kmまで410円」に引き下げ

カテゴリ:ビジネス

  • 「初乗り410円」は1980年代の水準
  • 靖国神社~九段下駅なら913mで初乗り範囲内
  • 6.5km以上は値上げなので注意

初乗り運賃730円→410円

東京23区・三鷹市・武蔵野市を営業地域とするタクシーでは、30日から初乗り運賃が現在の「2kmまで730円」から、「1.052kmまで410円」に引き下げられた。

お昼前後に2台のタクシー運転手に話を聞いてみたところ、どちらも2km 以下の利用客がいたそうだ。1台目は「神谷町駅から虎ノ門ヒルズ」で490円、2台目は「東大病院から湯島駅」で410円だったという。

どちらの運転手も「全体としてタクシーの利用客が減っているので、今回の制度がタクシーの利用促進につながってくれれば」と期待を寄せていた。ただ、2台目の運転手は、東大病院で20分ほど列に並んだ後だったということで、「ちょっとガッカリですけど、これも運ですからね」と苦笑いしていた。

新運賃では、都心に張りめぐらされた地下鉄などとタクシーを併用することで、高齢者や道に不慣れな外国人観光客による「ちょい乗り」需要が増えることが期待されている。

実際、鉄道駅から初乗り410円で、どこへ行くことができるのだろうか?使い勝手の良さそうな場所をいくつかピックアップしてみると、次の通りになった。

「東京タワー」 ~神谷町駅(553m)

「靖国神社」 ~九段下駅(913m)

「サンリオピューロランド」 ~多摩センター(660m)

「恵比寿ガーデンプレイス」~恵比寿駅(840m)

「東京ビッグサイト」~国際展示場駅(1.1km 490円)

「花やしき」 ~浅草駅(1.2km 490円)

「三鷹の森ジブリ美術館」 ~三鷹駅(1.3km 570円)

「池袋サンシャイン水族館」~池袋駅(1.6km 650円)

(『ホウドウキョク』スタッフ調べ。実際の道路事情等によって運賃が変わることがあります)

外国人観光客に人気の場所で言うと、銀座の数寄屋橋交差点から、歌舞伎座にも、初乗り料金で行くことができる。

移動範囲の拡大や、時間短縮につながることはもちろん、雨や寒さなど、天候が悪い時にも利便性は高そうだ。

6.5km以上は値上げ

東京オリンピックが行なわれた1964年は100円だった初乗り運賃は、徐々に値上げされ、1981年には400円を突破して、430円になった。

その後も値上げは続き、2007年に710円、消費税率がアップした2014年には730円にまで上がった初乗り運賃だが、今回の「初乗り410円」は、80年代の水準にまで急に下がったことになる。

ただ、「引き下げ」ばかりが注目されるが、利用客にとって良いことばかりではない。新しい運賃では、2kmまでは現在よりほぼ値下げとなるが、2kmから6.5kmまでは値上げと値下げが混在し、6.5km以上は値上げとなるという。

品川駅周辺でタクシーを利用していた客は「2000〜3000円くらい乗る人にとっては、特に関係ない」と話していた。

今回の価格改定がタクシー業界の活性化につながるかは、未知数な状態だ。