“アジアの英雄”パッキャオに単独直撃「いつか大統領になって日本に?」

“フィリピンの英雄”パッキャオ選手が日本の一流プロボクサーからの質問に応答。そのやりとり全て(日本語訳)とホウドウキョク単独インタビューの内容を掲載!

カテゴリ:芸能スポーツ

  • 強さの秘訣は「肉」と「練習」
  • 日本の印象は「Good!」
  • 「大統領になって日本に来るか」の質問に「いつかね」。
清水俊宏 Reporter Nov 27, 2016

パッキャオ選手にインタビュー

ボクシングで6階級制覇を果たしているフィリピンのマニー・パッキャオ選手。引退を撤回して復帰し、37歳の今も現役の世界王者だ。

そんなパッキャオ選手が来日して東京・原宿にジムを来春オープンすると発表。その記念イベントには八重樫東選手や井上尚弥選手など日本のボクサーが駆けつけた。

その中で行なわれた一問一答のすべてと、ホウドウキョクによるパッキャオ選手の単独直撃の内容を紹介したい。

強さの秘訣は「肉を食べること」と「練習」

八重樫東選手:
パッキャオ選手は6階級制覇しています。それぞれの階級にアジャストするのは大変だと思うのですが、秘訣というか、体重を上げて適用するのに必要なことを教えてください。

パッキャオ選手:
8階級(注:日本の言い方では6階級制覇)を制覇するのは確かに大変なことです。私自身がプロになったのは16歳という若い時でしたので、時間と共に階級を上げてきたという面があります。筋肉をつくるために、肉をたくさん食べて、プロテインをたくさんとることを心掛けています。1日に3回は肉を食べます。そして同時に、一生懸命、規律を守ってトレーニングをする。試合がある時は1日に30ラウンド練習しています。

司会:
2人はどんな肉が好きですか?

八重樫選手:
僕は赤身が好きです。

パッキャオ選手:
牛肉が大好きです。良く焼いたウェルダンがいいですね。あとは鶏肉も食べます。

公開スパーリング

井上尚弥選手:
ベストな状態でリングに上がるために、食事など試合当日までのメンテナンスをどう気を付けているのか聞きたいです。

パッキャオ選手:
通常の食事をしていますよ。たくさん食べるわけではありません。いつもと同じように食事をして、たくさん水を飲みます。5分おきくらいに水を飲んでいますね。

松本亮選手:
人生で一番辛かった試合はどの試合ですか?

パッキャオ選手:
マルガリート選手との対戦です。これは大変でした。彼はとても大きく、身長は6フィート(約180センチ)です。それに対して私は5.7フィート(約168センチ)しかありませんでした。体重でもその時の計量が彼は165ポンド(約74キロ)、私は148ポンド(約67キロ)と、差がありました。なので、その戦いが一番大変な試合でした。私自身がそれで倒れてしまいましたし。

井上琢磨:
計量から試合までに何キロくらい戻りますか?

パッキャオ選手:
私自身、軽量のあとに体重が増えるということはありません。私自身の自然の体重が135~140ポンドくらいなんですね。実際に試合の時は、147ポンドにしなければいけません。だから階級を上げるために体重を増やさないといけないんです。ですから、体重が計量のあとに増えると言うことはありません。

清水聡選手:
僕は30歳で、今年アマチュアを引退してプロデビューしました。30歳でプロデビューは遅い方だと思います。パッキャオ選手は今30代半ばでまだバリバリ試合をやられていますが、肉体の衰えを感じたりするんでしょうか?

パッキャオ選手:
30歳でプロというのは少し遅いかもしれませんが、年齢と言うよりも、もしプロボクサーをやると決めたならば、どのようにボクシングを練習していくのか、そういったところにきちっと焦点を当てることです。そして、きちんと規律を持ってトレーニングをしていくことだと思います。体も頭もメンタルの部分でも、『なまけない』ということだと思います。

松本圭佑選手:
試合の映像を見ると、笑顔で楽しそうに入場していますが、何を考えているのでしょうか?

パッキャオ選手:
私にとってボクシングは情熱です。リングに上がる時はいつもワクワクしているんです。ですから、とてもワクワクしていて、ファンの方を楽しませたいと思ってリングに上がっています。

「いつか大統領になって日本に来てくれますか?」

ボクサーたちの対談の後、たまたま単独でパッキャオ選手と言葉を交わすチャンスができた。

日本のボクサーの印象を聞くと「素晴らしいと思う」と言うので、「戦ってもパッキャオ選手にはまだまだ勝てないですか?」と半ば冗談で聞いてみたのだが、「彼らは階級が違うから戦うことがないよ」と真面目な顔をして答えが返ってきた。

対談の中で「肉を1日3回食べるようにしている」と言っていたのが気になって、どのくらいの量を食べるのか質問してみたら、「量っていないのでわからないけど、かなりたくさんだよ」とのこと。来日して食べた料理は「ステーキ」と「北京ダック」だそうだ。

「日本の印象は?」ときくと、にっこり笑って「Good!」と答えてくれた。「どんなところが?」と聞くと「美しい」とのこと。「あたたかい歓迎をありがとう」と優しい笑顔を見せてくれた。

フィリピンの上院議員でもあるパッキャオ選手。フィリピン国民から圧倒的な支持を受けていて、次期大統領との声もある。

そこで、すべての取材が終わって分かれる際に、こんな質問をしてみた。

「いつか大統領になって日本に来てくれますか?」

それを聞いたパッキャオ選手は、きょう一番の笑顔に。向こうから握手を求めながら“Someday(いつかね)” と答えてくれた。

半ば冗談交じりではあったが、大統領を全く意識していないわけではないようだ。我々との約束を果たし、フィリピン大統領として来日する日はそれほど遠くないかもしれない。

パッキャオ選手をVRカメラで単独撮影