「あおり運転」を録画! 使わなくなったスマホを“後方撮影用ドラレコ”に活用

カテゴリ:ビジネス

  • 「あおり運転を録画したい」というニーズの急速な高まりで開発
  • 約60%の人が使わなくなったスマホを保管している
  • 無料アプリと業界初の「リア用スマホホルダー」 導入コストは低い

使わなくなったスマホを再利用

車を運転する皆さんは「あおり運転」の対策をしているだろうか?

2017年6月、神奈川県・大井町の東名高速道路で、悪質な「あおり運転」の末に2人が死亡する痛ましい事故が起きたことは未だ記憶に新しい。
この事故を受けて「あおり運転」の厳罰化を提言した記事では「ドライブレコーダー」の効果にも言及しているが、まだ装備していない車に乗っている人もいるだろう。
そんな人に注目してほしい製品がリリースされた。

出典:カーメイト

株式会社カーメイトは、スマートフォンを後方撮影カメラとして活用する「アプリ」と「スマホホルダー」を開発
無料で使えるスマホアプリ「DriveMate RemoteCam」は4月1日にリリース済みで、リアガラスに貼り付ける「スマホルダー ガラス貼付(220グラム以下のスマホに対応)」は5月15日に発売する。

スマホ1台でも録画は可能だが、使わなくなったスマホなど2台用意すればフロント側から録画をリモートコントロールできるという。
使い方は、2台のスマホにアプリをインストールし、1台を録画用カメラとしてリアガラスや後部座席のヘッドレスト等に固定。
フロント側のスマホとBluetoothで接続することで、録画の開始停止が操作できる。

リアに固定するカメラ側スマホのイメージ
フロントにあるリモコン側スマホのイメージ

もちろんカメラやバッテリーの性能はスマホ次第。
衝撃感知による自動録画機能はないが、「録画場所」「日時」「走行スピード」などをオーバーレイした動画を作成することができ、SNSへのシェアも可能だという。

カーメイトは高機能なドラレコを販売しているが、なぜ今回スマホを再利用するタイプを開発したのだろうか?
担当者に聞いてみた。

「あおり運転を記録したい」というニーズの急速な高まり

――この製品を開発しようとしたきっかけは?

弊社では360°撮影可能なドライブレコーダーを発売しており、特に2017年のあおり運転報道以降、お客様や販売店様を通じて「あおり運転を記録したい」というニーズの急速な高まりを感じていました
また、後方の車のナンバーの記録は、現在前後2カメラタイプのドライブレコーダーが主流ですが、後方カメラは取付工賃が高いため、エントリーユーザー向けにはハードルが高いと感じていました。

これにより、エントリー向けや使用頻度の低いユーザー様向けには、簡易的に使わなくなったスマホを後方のドライブレコーダーとして使えたらいいなと考えました。
そこで、それまではフロント用の商品しか無かった「スマホホルダー」や「スマホ用ドライブレコーダーアプリ」にも、リア用のニーズがあるのではないか?と考えたことが開発のきっかけです。

カーメイトの調査によれば、約60%の人が使わなくなったスマホを保管しているが、そのうち再利用しているのは30%と、余りスマホを持てあましている人はかなりいる。
そこで、エントリー向けや使用頻度の低いユーザー向けに、使わなくなったスマホを利用して簡易的に後方用ドラレコにする製品を開発したという。


――これまで「リア用スマホホルダー」はなかった?

リアガラスに付けるスマホホルダーは、多くのカー用品を発売してきた自社においても、また業界としても「初」の取り組みと認識しております。
リアガラスは車により傾斜が異なるため、その角度に対応することや、貼り付ける際にリアガラスの熱線上に両面テープが重ならないように設計しています。

――ホルダーのお値段は「オープンプライス」だが、だいたいいくら?

市場価格1,800円(税抜)です。


――普通のドライブレコーダーと比べた「メリット」「デメリット」は?

優れている点は「導入コストの低さ」です。アプリは無料で使えますしホルダーも2,000円程度です。
逆に及ばない点は「常時録画に対応していないこと」「乗り込む度にスマホを設置する手間」などです。


――スマホを外さないとどうなる?

特に車内が高温になった際、スマホを設置したままだと故障する恐れがあります。
また、スマホの盗難を防ぐためにも、車から離れる際にはスマホを外して頂くようにお願いしています。

ターゲットはフロント録画のみのドラレコ利用者

――使い方は、「停車中に録画開始」→「走行」→「停車して録画停止」という感じ?

スマホ1台で使う場合はそのような使い方でもOKですが、「停車中にアプリを起動」→「走行」→「録画したい時にリモコン側のスマホから録画開始」→「録画停止したい時にリモコン側から録画停止」→「停車」という流れを想定しています。

なお、ご質問にあるような使い方をされる場合、録画開始から最大60分間で自動的に録画はストップします。
スマホのバッテリー消費を抑える意味もあり、録画時間は最大60分間、もしくはストレージが一杯になるまでとしています。
このアプリは常時録画方式ではありませんので、古い部分からの上書きも行いません。


――あおり運転の車が前にきたら、リモコン側スマホで録画できる?

このアプリは、フロント録画(1カメラタイプ)ドライブレコーダーの利用者をターゲットとして想定しています。
ドラレコをつけていない方が前方を撮るとしたら、アプリの設定メニューを開いて「リモコン」から「カメラ」に切り替える操作が必要となります。
ですので、運転者はアプリを操作せず安全運転に集中していただき、助手席の方がスマホを操作すれば可能です。

客観的な記録を残すことは、重要な「あおり運転」対策

――「あおり運転」を記録したい需要は高まっている?

2017年の東名事故の報道以降から悪質なあおり運転の危険性が様々なメディアで報道されるに伴って、記録に対する需要が急速に高まっています。
JEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会)様の発表では、2018年度のドライブレコーダー統計出荷実績は前年比137%の367万台という報告も行われています。


――録画は有効な「あおり運転」対策になる?

客観的な記録を残すという意味において、重要な「あおり運転対策」の一つだと思います。
また警察に提出を行うことで、捜査されたケースも報告されています。(先日の名古屋高速のニュースは記憶に新しいと思います)


――他に「あおり運転」対策は?

一般論ですが、「右車線を走行し続けない」「交通の流れにそった運転を心がける」等を心がけ、カッとしやすい危険なドライバーもいる事をしっかり認識し、心にゆとりを持って運転することが基本だと思います。

いつ自分が被害者になるかわからない交通トラブルでは、担当者の話にあったように客観的な記録を残すことは大事だろう。
簡易的ではあるが、使わなくなったスマホを活用できる一石二鳥のアイデアに思えるこの製品、興味がある人は一度試してみてはいかがだろうか。

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