バナナ専門店の店長「おいしくて栄養価高い」

 今、コンビニやグルメ業界で注目されているのが「バナナ」!年末から年明けにかけては、アイスやビールなどに次々とバナナ味が登場した。

 取材を進めると、専門店や「皮ごと食べられる」というものまであった。

 珍しいバナナの専門店、岐阜市の「ba7cafe(ばななカフェ)」。訪れた平日の昼前も店内はお客さんで賑わっていた。

画像出典:ニュースOne
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お客さんにお店の魅力を聞いてみると…?

女性客:
「バナナを使っているメニューって珍しいのでいいなと思って」


別の女性客:
「バナナ(のメニュー)だけなのに、こんなに選ぶのが大変…」

さらに別の女性客:
「バナナづくしでめっちゃいいと思います」

想像以上のバナナ推し!いつの間にバナナブームが来ていたのか…。

ba7cafe店長 鈴木啓太さん:
「バナナは、そもそ美味しいんですけど、それ以上に栄養価が高くて体に良いと思うんです。
やっぱり体に良いものをみんな取り入れたいから見直されているんじゃないかなと思います」

 メニューはもちろんバナナづくし

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そんな専門店ならではのメニューがスゴい。

まずは「パンケーキ」。バニラアイスがのったキャラメルパンケーキの周りを、グルっと一周、バナナがとり囲んでいる。生地にもバナナが練りこまれていて、まさにバナナづくしだ。

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そして「タルト」は、エッグタルトの山のふもとにも、そして頂上にも、バナナがふんだんに使われている。

 バナナ×カレー…奇跡のコラボ

最近特に人気を集めているのが、「一風変わった」バナナ料理。
それがba7cafeオリジナルの「バナナミルクカレー」だ。

カルダモンやレッドチリなど19種類のスパイスを混ぜ合わせた、特製のミルクカレーに、バナナを大胆にもそのままトッピングした。

甘いのかスパイシーなのか……。試食してみるとカレーのスパイスが効いているうえに、クリーミーさとバナナの甘みが加わって、ご飯との相性も抜群だ。

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 Q.なぜカレーにバナナを?

ba7cafe店長 鈴木啓太さん:
「おいしい食べ物が何かって考えたときに、辛味と旨味と甘味と酸味のバランスがいいのが美味しい食べ物だと思いました」

ミルクカレーの辛味と旨味にバナナの甘味と酸味がほどよくマッチしたまさに、奇跡のコラボレーション。

注文するお客さんの数が年々増え、人気ぶりを肌で感じているという。

また、2018年にバナナの栄養にまつわる新たな研究データが発表された。最新の研究では、筋肉痛から体を回復させるスピードなどが速いという研究結果が発表され、バナナへの注目度がアップしている。

味博士の研究所代表 鈴木隆一さん(電話インタビュー):
「新しい研究で、スポーツをしている時に摂取するものとして、水と、スポーツドリンクと、バナナの3つを比較して、バナナが一番優秀だということが分かったということです。最近だと有機栽培なので、バナナの皮も食べられる品種が出てきています」

「皮ごと食べられる」国産無農薬バナナ

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皮まで食べられるバナナとは…。取材に訪れたのは三重県伊勢市にある歴史テーマパーク「伊勢・安土桃山城下街」。

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「バナナ処」と書かれた建物に入ってみると、確かにバナナがあったが、見た目は普通のバナナと変わらないものが並んでいた。

商品のラベルには、「皮ごと食べられる」、「国産バナナ」、「無農薬」と気になる言葉が散りばめられている。

ともいきふぁーむ多気代表 村上大輔さん:
「グロスミッシェルという品種なんですけれども、農薬を使わないで栽培していまして、皮が薄いのでそのまま食べても大丈夫という品種です」

現在、鹿児島県のみで栽培されているという「ともいきバナナ」。

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皮が薄く、丸ごと食べられるが、栽培が非常に難しく市場に出回っている数もまだまだ少ないそうだ。

そんな貴重な皮ごとバナナの味とは…?

リポーター:
「薄い、そしてやわらかい、皮が中身と一体化した感じですね。シャキシャキしていますが、中はもっちり。新しいフルーツみたいな感覚があります」

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 新たな“伊勢名物”となるか…

一般的なバナナの皮と厚みを比べてみると、確かにともいきバナナの方が薄いのがわかる。

さらに丸ごと食べられるため、皮に含まれているフルーツ酸やルテインなどの栄養素をとることができるというメリットもあるという。

東海地方ではまだ希少だというこのバナナ。

伊勢・安土桃山城下町を経営する会社が鹿児島から取り寄せて販売しているが、伊勢市でもすでに栽培が始められていて、年内にも収穫して販売を目指す。

(東海テレビ)

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