バラエティー番組が描く「変な東大生」に現役東大生が抱いた違和感

東大生のイメージと現実のギャップ

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  • 東大生が全員、個性的で面白いわけではない
  • 東大生がバラエティー番組に出演すると変わり者扱いされる
  • 変な東大生」を描くことで東大生が親しみやすくなる

東京大学出身の国際政治学者・三浦瑠麗がMCを務めるコーナー「三浦瑠麗×東大生」。今回のテーマは「東大生とバラエティー番組」。

テレビのバラエティー番組で東大生を取り上げる企画が増える中、バラエティー番組が描く「東大生」を、当事者である東大生はどう見ているのか?このテーマを取材した東京大学新聞社所属で文科II類2年生の加藤憲弥さんに話を聞いた。

東大生が全員、個性的で面白いわけではない

加藤憲弥
東大生が出演するバラエティー番組を見ていると、東大生としては複雑な気分になるというか。出演した人たちは個性的で面白かったりするんですけど、「東大生は個性的で面白い」みたいに言われると、なんか違うんじゃないのって思ったりするんです。

東大生がバラエティー番組に出演すると変わり者扱いされる

テレビのバラエティー番組に出演したことがある東大生に「何を感じたか?」と聞いたところ、主な回答は「頭がいいことが強調される」「変わり者扱いをされる」の2つだった。

このうち、三浦瑠麗が気になったのは「変わり者扱いをされる」という回答。

三浦瑠麗
これは「(番組の打ち合わせで)東大生の変わったところって何?」って聞かれる感じ?

加藤
そうですね。事前交渉の段階とかで変わったところを主に聞かれたり、といった声があげられたりしています。

バラエティー番組に出演したことがある東大生の回答。他にはこんなものが挙げられた。

東大生に対する世間のイメージは「頭がいい」なのだが、それが行き過ぎて「勉強しかしてこなかった」というイメージを持たれている面があるのだという。

加藤
勉強ばかりしてきたから「恋愛に疎い」とか「上手く喋れない」といったイメージを持たれていると東大生は思っていて、そういう人も一定数いるんですけれど、(バラエティー番組によって)全員がそうであるかのような印象を与えてしまう可能性があると思うんです。

「変な東大生」を描くことで東大生が親しみやすくなる

バラエティー番組が「変な東大生」を描くことは東大生にどんな影響・効果を与えるのか?社会心理学者の東大の先生に話を聞いたところ、以下の2つを挙げた。

加藤
1つは「東大生が親しみやすくなる」。人は人を見るときに「有能だけど冷たい」というグループと「能力があるわけではないけれど温かい」というグループに分けるといわれていて、「有能だけど冷たい」は医者や弁護士などで、「能力があるわけではないけれど温かい」は高齢者など。

東大生が「有能だけど冷たい」グループと見られていたとしたら、「変な東大生」を見せることによって、「冷たい」の部分が変わる可能性があるんじゃないかと話していました。

もう1つの可能性としては、「勉強はできるけど社会に適合できない」といったようなことをクスっと笑ってしまうという心理があるかもしれないという話です。


(執筆:FLAG7)