「スマホなくなる」vs「なくならない」未来の姿はどっち?

「ライブコマース」「信用経済」「ポストスマホ」ネット注目ワードを解説

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  • 中国で先行した「ライブコマース」日本でも続々参入中
  • 個人が「信用」で資金を調達可能な「経済」に
  • 「ポストスマホ」でもスマホはなくならない?

去る8月3、4日にかけて開催され、600人ものスタートアップ起業家と投資家が参加した日本最大級のカンファレンス「B Dash Camp(ビーダッシュキャンプ)」。
インターネット業界のトップシーンを走る人たちの間で話された事とは?
「ライブコマース」「信用経済」「ポストスマホ」3つのキーワードからB Dash Venture渡辺洋行氏と西田隆一氏が解説する。

「ライブコマース」とは?

久下真以子アナウンサー:
ライブコマースってなんですか?

渡辺:
ネットやスマホでの買い物にライブ機能がついたものです。例えばファッションのインフルエンサーが「こういう服を買いませんか?」とライブ中継し、服を売っていくというようなサービスです。

渡辺:
例えば中国でしたら一人のインフルエンサーにファンが千万人。その人たちに「これがオススメです!」とやる。ユーザーも「この服いいよね」と書き込めて、インフルエンサーも「そうだよね、◯◯だよね」と反応する。コマースであり、インタラクティブなライブでもある。より購買意欲がかき立てられるんです。しかも、もともとファンですし。

速水健朗:
インタラクティブだからこそ「裏地みせてよ」とかも対応できますよね。

久下アナ:
テレビショッピングのもっと今風バージョン?

渡辺:
まさにその通りです。それより距離が近いしそもそもファンなので買いやすい。これから流行ると踏んで、ここ数ヶ月で日本でも立ち上がってきてますね。中国ではすごい金額を売り上げてます。

信用経済で世の中はどうなる?

久下アナ:
二つ目のキーワードは「信用経済」。まずはセッションに登壇されたメタップスの佐藤代表のコメントVTRを見てみましょう。

――セッションの内容は?

佐藤:
タイムバンクという新しいサービスを準備していて、今後自分の価値で生きていける時代がくるんじゃないかなと。もともと個人主体の経済を作りたいという思いがあり、今回のICOの盛り上がりと合わせて新しい世の中の在り方を話しました。

――「トークンエコノミー」とは?

佐藤:
今まではお金を稼ぐことによって資産が手に入るというのが社会にどうインパクトがあるのか、まだ見えづらかったと思うんです。今回トークンエコノミーで、儲からないかもしれないが世の中にとっては良い事だよねと、みんなが思うならそこに価値が付く。全員がそれをアセットして信じられるようになり、金融の行き過ぎというところから、これって世の中にとって意味があるんだっけというバランスを取り始めるようになると、個人的にはすごくアグリーな方向かなと思っています。

――法定通貨=日本円は今後どうなると思いますか?

佐藤:
選択肢の1つになると思っています。今まで通貨は円やドルというのが必要でしたが、個人がどの通貨を持ってるかというのも選択式になってくるので「ビットコインの方がいい」という人もいれば「楽天ポイントがいい」という人もいるかもしれない。そこの選択の幅は相当広がってくるのかなと。今の独占的な立ち位置は崩れてくるんじゃないかなと考えていますね。

渡辺:
ICOなどの信用経済で重要なのは「頑張っている個人や小さな会社が自分たちの信用力でお金を集められるといい世の中になる」ということ。今までお金を集められなかったNPOやボランティア団体が集められるようになる。そういうところを応援する仕組みだなと思います。

「ポストスマホ」は?

ヤフー 執行役員コマースグループ パーソナルサービスカンパニー長 田中祐介氏のコメント

――「ポストスマホ」をどのように考えていますか?

田中氏:
引き続きスマホや携帯電話の進化系がインターネットデバイスの中心であると僕は信じています。IoTなど色々ありますけどやはり中心にあるのはスマホの進化系じゃないかなと。とはいえスマホ以外の色々なデバイスもインターネットにつながってくると幾何級数的に扱うデータ量が増えてくる為、いかにデータをうまく処理できるのか。

そのデータを生活シーンに還元していくようなサービスを作っていくのかが非常に重要で、ヤフーの場合、人がたくさん来ている場所というイメージが強かったと思うんですけれども、マルチビッグデータカンパニーというビジョンを打ち出して、データを中心に生活をよくしていくことにポストスマホの時代はなるのではないかと考えています。

――ヤフーがスパコンに取り組んでいる理由は?

田中氏:
スパコンに取り組んでいるのはIoT時代に普及が見込まれる音声入力による言語認識や意味理解には大量の機械学習処理が必要なため。

コンピュータってもちろんハードウェアの性能も大事なんですけどそれと同じくらいアルゴリズムだったり、どういった目的でコンピュータを使うのかという部分がすごく重要です。ヤフーが取り組んでいるkukai(クウカイ)というスパコンに関しては、ディープラーニング・機械学習をいかに低電力、低コストで実現するかというところにこだわっています。



久下アナ:
スマホはなくならないってことだったんですが、じゃあスマホはどうなっていくんですか?

渡辺:
なくならないと思いますけど、生活の中で占める割合は下がっていくと思います。アマゾンのAIスピーカー「Echo」など新しいものが出ていますから。アメリカではもうEcho上でのサービスが数百、立ち上がりつつありますので、日本も同じようになってくるんじゃないかなと。

久下アナ:
最後にビーダッシュキャンプの今後の予定を。

西田:

次回は2018年の3月15日・16日に福岡で開催する予定です。今まで以上にパワフルな形でやろうと思っています。ご招待制ではあるんですけど、一部ウェブサイトで告知していますので、気になった方は是非お問い合わせください。


(執筆:FLAG7)