「極右でいいのか」決選投票に向けて“自問自答”を迫られる仏国民【仏大統領選挙】

決選投票は5月7日に実施される

カテゴリ:ワールド

  • マクロン氏とルペン氏の2人が決選投票に進む
  • 世論調査と得票率の結果を見るとテロの影響はナシ
  • 対立の構図は、EU離脱orEU統合推進、移民難民問題

フランスの次の大統領を決める選挙の第1回投票が23日に行われ、事前の予想通り上位4候補が激しく競り合い、結局、中道系のマクロン前経済相と極右政党国民戦線のルペン氏が決選投票に進出することが決まった。

これにより5月7日の決選投票は中道系候補と極右候補の対決という構図になった。右派と左派の候補がともに決選投票に進まなかったのはフランス政治の歴史上初めて。極右の候補が決選投票に進出するのは、ルペン氏の父ジャンマリ・ルペン党首以来15年ぶりのことだ。

決選投票へ進むルペン氏とマクロン氏はこうコメントしている。

サプライズはなし[解説:フジテレビ 外信部・風間 晋編集委員]

一言でいうと、「大方の予想通りでサプライズもない」

数日前にシャンゼリゼ通りでテロ事件があった。この事件が有権者の投票行動にどういう影響を与えるのかが一つの注目ポイントでもあった。影響はテロ事件前の支持率と事件後の得票率の差として現れると考えられたが…。

<数字は左から支持率・得票率>
マクロン氏:24.5%・23.75%
ルペン氏:22.5%・21.53%
フィヨン氏:19.5%・19.91%
メランション氏:18.5%・19.64%

最後の世論調査の結果と今回の実際の得票率のかい離を見ると、テロ事件が大きく影響したとは言えない。恐らくテロ事件の攻撃対象が、ソフトターゲットではなかったからだ。

もう一点はトランプ大統領がルペン氏への肩入れ発言をしたこと。逆効果になることも考えられたが、結果的にはルペン氏にとってプラスともマイナスとも言い難い得票率となった。

選挙戦終盤で勢いに乗っていた極左のメランション氏は、“あと2週間あれば決選投票にいったかも”という意見も。

第一回投票としては総じてサプライズがなかった。

5月7日の決選投票にむけてどうなるのか

対立の構図で大きな問題は、EUの扱いと、移民難民問題の二つ。

ルペン氏「EU離脱を問う国民投票をしたい、移民問題は国境を厳重に管理する」


マクロン氏「EU統合推進派、移民は受け入れる」

第一回投票で負けたフィヨン氏、アモン氏の二人はマクロン氏を支持。メランション氏はどちらを支持するかは明言していない。

予想としては決選投票にいけばマクロン氏が勝つのではというのが大方の見方。

究極な判断の基準は“極右ルペンでいいのか”

一言でいうと有権者は、EU、難民移民の問題も含め、極右のルペン氏でいいのかという自問自答をすることになる。その結果、幅広い支持はルペン氏ではなくマクロン氏に向くというのが常識的な考え方、見方ではないか。


(執筆: LUNCH TAG )