ナイトプールだけじゃない! いま人気の夜限定スポット

【のぞき見!リアル とくキュウ】身近だけど知らない世界

カテゴリ:話題

  • サンシャインではライトアップされた「ナイトアクアリウム」
  • お坊さんと巡る夜の高野山や、都内の水路をSUPで巡るツアーも
  • お坊さんと巡る夜の高野山や、都内の水路をSUPで巡るツアーも

サンシャインで空飛ぶペンギン

午後6時の東京・池袋のサンシャイン水族館。夜にも関わらず、たくさんのお客さんが駆けつけていた。

お目当ては「ナイトアクアリウム」。夜になると美しくライトアップされた水槽が幻想的な雰囲気を作り出す。

なかでも人気となっているのがペンギンの水槽だ。都会の空を飛ぶように泳ぐ姿を見ることができる。

この光景は日没からペンギンが眠る午後7時ごろまでの、およそ1時間限定。

来場者は「こんなライトアップをしてるのは知らなかったので、すごく綺麗だなと思って…」「夜来たほうがキレイです!」と感想を述べていた。

こうした夜限定のスポットは今、 大手旅行サイトでも特集されるほど注目の的に。

ここで疑問として出てくるのが、なぜ今、“夜限定”が人気なのか?

そこにやってくる人々に密着すると夜限定だからこそ味わえる魅力と、貴重な瞬間の数々が、見えてきた。

夜の高野山でお坊さんと巡るナイトツアー

最近、人気急上昇中だという“夜限定スポット”が世界遺産の高野山。

午後7時過ぎ、すっかり暗くなった中、集まってきた人たちが向かった先は、弘法大師・空海が祀られている聖地「奥之院」。高野山の信仰の中心だ。

この「奥の院」の参道およそ2kmを、お坊さんと巡るナイトツアーが人気となっている。

この日の参加者は60人。「一人で回るのは心細いのでこの機会にと思った」と話す女性や、「夜のツアーの方が、神秘的だと思ったから来た。スリルもありそうだし」「お化けも見られるかも!」と期待する外国人の姿もあった。

ここには、武田信玄や伊達政宗と言った名だたる戦国武将などのお墓が20万基あると言われている。パワースポットとも言われているこの場所だが、夜だと恐怖を感じるほどだ。

単に歩くだけのツアーではなく、ガイドのお坊さんが立ち止まって「織田信長さんの供養塔は、あちら向こう奥のほうにあります。この供養塔、何回作り直しても、割れると言われています。実際、今もひびが入って、割れています。織田信長さんの怨念ではないかという噂も…」などと解説をしてくれる。

織田信長の供養塔の脇に、本能寺の変を起こした明智光秀の供養塔があるという、豆知識も披露された。

さらには「姿見の井戸という井戸でございます。井戸をのぞき込んでたまにお顔が映らない方がいらっしゃいます。その映らない方は、3年以内にお亡くなりになると言われていますので、また明るい昼間にご覧ください」
「『覚鑁坂(かくばんざか)』といわれる階段で、この階段は上っている途中に転んでしまうと、3年以内にお亡くなりになると言われていますので、お気をつけて上ってくださいね」などと足取りも慎重になるような怖い話も。

あっという間に1時間半が経ち、最後は空海が祀られる御廟(ごびょう)に到着。ちなみに、御廟はカメラで映すことも禁止だ。

参加者は「灯篭の明かりがすごい幻想的で、夜しか見られないなって感じでとても素晴らしい体験でした」など大満足の様子だった。

外国人観光客のため、留学経験のあるお坊さんが英語でもガイドしてくれるということで、参加した外国人は「言葉もないね。説明も分かり易くて、夜の静けさと歴史が相まった、特別な雰囲気が味わえたよ」と、このナイトツアーを振り返っていた。 

川で寝ながら見上げるスカイツリー

夕闇に沈む東京都内の川では、スタンド・アップ・パドルボート、通称・SUP(サップ)と呼ばれる注目のアクティビティが注目されている。

取材したのは、小さなボートで、夜の都内の水路を2時間かけて巡る、ナイトレッスン。救護スタッフもいるので安心で、初心者の方もすぐ乗りこなせるという。

折り返し地点では真正面にスカイツリーが眼前に。これには参加者も大興奮だった。

他にも、幾何学模様に見える鉄橋やマンションの灯りに照らされた水面など、東京の夜景も夜の水路からは、また違った表情を見せてくれる。

自然の中で動物園では見られない姿を

長野県軽井沢の森では、真剣な眼差しで双眼鏡をのぞく一団が。

彼らの視線の先にあったのは野生のムササビ。

夜行性のムササビは、日没後でなければ空を舞う姿を見ることは難しいという、まさに“夜限定”のムササビ観察ツアーだ。

ガイドの指示に従って、声を出さずに静かに観察する参加者たち。夜にエサを探すムササビの習性を狙って、ムササビには見えない特殊なライトを使用して巣箱から出てくる瞬間を待つ。

そして、見事に空を舞う姿を写真に抑えることができた参加者は「あんな大きいのがパッて飛んでいくのが見えちゃうのってすごいと思った」「普通の動物園じゃ見られない」と興奮を抑えきれないように話していた。

夜限定のスポットで見ることができたのは、普段見ることがない野生動物の貴重な姿だった。


こうした夜にしか味わえない魅力が満載な「夜限定スポット」の人気はますます高まりそうだ。

(『とくダネ!』9月12日放送分より)