プレミアムフライデー1周年。 日清や串カツ田中が「応援」するワケ

「祝」とは言えない(?)プレ金1周年をいろんな担当者に聞いてみた

カテゴリ:ビジネス

  • 斬新な「提案」をした日清食品に経産省がきたらしい
  • 早帰りしている人は1年前より微増している
  • さらに浸透させるために必要なコトとは

プレミアムじゃない「プレミアムノンフライデー」?

毎回話題となる仕掛けをネット上で続けている「日清食品」がまた何か始めたらしい。

オンラインストアを見たらこんなことになっていた。

一目でお分かりの通り「プレミアムフライデー」のロゴマークに「NON」と書き加えて、「プレミアムノンフライデー」というキャンペーンを打ち出しているのだ。

大元になっている「プレミアムフライデー」はみなさんご存じだろうが、月末金曜日の仕事時間を短くすることで消費や余暇活動を促進する取り組みで、経済産業省が経団連などと共同で推進しているものだ。

一方「プレミアムノンフライデー」のサイトを読み進めると「経済産業省ご担当者様へ」と銘打った、こんな提案を公開していた。

「崖っぷちプレミアムフライデー2年目の成功に向けて」というタイトルの通り、実はプレミアムフライデーは今月で開始から一周年
スタート直後はたくさんのニュース番組に取り上げられたが、それ以降は確かにあまり話題になっていない気もする。
それでも「崖っぷち」って言いきっちゃっていいものなのか? そもそも日清食品はなにをしようとしているのか?
担当者に聞いてみた。

「プレ金一周年」このままでいいのか?日清食品に聞いてみた

ホウドウキョク:
プレミアムノンフライデーとはどんなキャンペーンなのか?

担当者:
プレミアムフライデーが1周年を迎え、働き方改革が叫ばれる中、「カップ麺でお昼を無駄なく有意義に過ごすことが出来る」という点に着目してこの企画を立ち上げました。
ランチタイムこそ、無駄なく有意義に過ごすべき時間です。
そこでこのキャンペーンでは、毎月プレミアムフライデー前の平日4日間(月~木曜日)、日清食品グループ オンラインストア限定で「日清ラ王」をはじめとするノンフライ麺商品を20%オフにて販売します。(対象商品は月ごとに変更)

ホウドウキョク:
「崖っぷちプレミアムフライデー」とか「経済産業省ご担当者様へ」などと書いているが、どこまで本気なのか?

担当者:
こういった企画を通じて楽しみながら、プレミアムフライデーが盛り上がってくれればという想いは持っています。
ありがたいことに、本企画ローンチ後、実際に経済産業省の方にご訪問いただき、提案書を元にした意見交換をさせていただきました

提案書やサイトの中身はかなりぶっ飛んでいるのに、本当に経済産業省の人と話し合っていたとは驚き!
担当者は意外に本気でプレミアムフライデーを応援しているようだ。

日清食品は今後も毎月、プレミアムフライデー前の月~木曜日に割引キャンペーンを実施していくという。

プレ金キャンペーンを毎月やってきたお店の意見

開始から1年が経過したプレミアムフライデーの恩恵を受けた人は、あなたの周りにどのぐらいいるだろう?

批判的な記事やSNSの一部では、プレミアムフライデーは「もうオワコン」とか「忘れていた」など好き勝手言われているが、逆に1年間 毎月忘れずプレミアムフライデーのキャンペーンを実施してきたのが外食チェーンの「串カツ田中」だ。


1周年となる23日は、全店15時にオープンし串カツ全品100円で大盤振る舞いするという。

もはやプレミアムフライデーの皆勤賞をもらってもよさそうな串カツ田中は、この1年どんなメリットがあったのか?
オワコン呼ばわりされるプレミアムフライデーをどう思っているのか?

担当者に聞いてみた。

「プレ金」で知名度・売上・客数アップ!串カツ田中に聞く

ホウドウキョク:
プレミアムフライデーをどう思っている?

担当者:
売上も好調で知名度も上がったため、良い印象を持っています。

ホウドウキョク:
本当に今でもプレミアムフライデーは盛り上がっているのか?

担当者:
プレミアムフライデーは、その前の金曜日を比較しても好調です。
また、プレミアムフライデーだから来店される常連のお客様もいらっしゃいます。
当日は、15時にすぐ満席になるわけではありませんが、例えばいつも20時にピークがくる店が19時にピークになるなど、繁忙時間帯が早まる傾向がございます。

ホウドウキョク:
もしかして、串カツとフライをかけたダジャレがきっかけでプレミアムフライデーのキャンペーンを始めたんじゃないのか?

担当者:
プレミアムフライデー開始前の去年1月に「フライングフライデー」というキャンペーンをやったんですが、そのときはまさに 揚げ物のフライ、フライングのフライ、フライデーのフライで3拍子揃ったという意味をつけていました。
キャンペーンを始めたのは、プレミアムフライデーと串カツ田中の知名度アップのためです。

キャンペーンでの終日串カツ全品100円は、現時点では毎月継続していく予定。
串カツ田中は今後も、プレミアムフライデーに併せた取り組みを実施することで、社会を串カツで笑顔にしていくという。

そもそもプレミアムフライデーの現状は?

プレミアムフライデーの公式サイトを見ると、2月1日から22日まで新たに公開された全国各地のキャンペーンは33件。

今月は1周年という節目なので他の月に比べれば多めなのは確かだが、それでも「オワコン」と言えるのだろうか?

インテージ調べ

市場調査会社インテージによる、プレミアムフライデーの“開始前後”と“今年2月”に京浜エリア在住の一般有職者(20~50代)を対象にしたインターネット調査によると、プレミアムフライデーの認知率は今97%に達しているという。

このうち1回以上プレミアムフライデーに早帰りをした人を1年前と比べると、3.7%から8.3%へと増加。
しかし全体から見れば、まだほんの一部の人だけしか恩恵にあずかっていないことが分かる。

インテージ調べ

では、どんな人が早帰りできているのか。

企業の従業員数別にみてみると、1000人未満の会社で早帰りをした人は4~6%なのに対し、1000人以上の会社は14.1%。
大企業以外にはなかなか浸透していないようだ。

インテージ調べ

経済産業省はどう考えている?

認知度は高くても実施する会社がいまいち増えない現状は、果たして打開できるのだろうか?

経済産業省は、プレミアムフライデーの認知度は高い水準にあるとしながらも、働き方改革の浸透や消費喚起の実現に向けては更なる努力が必要であるとしている。

そこで今後は「月末金曜」や「15時」にこだわらず他の日にちに振り替える柔軟な取り組みを推奨したり、「プレミアムお花見フライデー」「プレミアム ゴールデンウイーク」などといった各月のテーマを公表することで、消費喚起につながるキャンペーンを促していくという。

2018年のプレミアムフライデーテーマ

また1周年となる2月23日には、民間企業の代表や識者を集めた「プレミアムフライデー・サミット」が開催し今後について議論する予定だ。


果たしてプレミアムフライデー2年目となるこれから、あなたは月末金曜を「ちょっと豊かに」過ごすことができるのだろうか。

(執筆: editors room)