【パラアスリートの言魂】パラアルペンスキー狩野亮

3大会連続の金メダルを狙う日本のエース

  • パラリンピック2大会で3つの金メダルを獲得した狩野選手
  • 夏は単身赴任先の大阪で地道なトレーニングを続けていた
  • 後悔しないための途方も無い努力で平昌でもメダルを目指す

バンクーバーとソチのパラリンピック2大会で3つの金メダル(チェアスキー、滑降・スーパー大回転)を獲得した狩野亮選手。

間も無くおこなわれる平昌パラリンピックでも、虎視眈々と3大会連続となる金メダルを狙っている。

スキーヤーは夏だからやることがある

取材をしたのは暑さがピークの夏真っ盛りの時期。

夏は家族と離れ、大阪で単身赴任をしている狩野選手は「スキーヤーの夏は忙しい、夏だからやらなくてはならないことがある」と話していた。

「北海道出身ですし、自然が大好きっていう人間にとっては、人とモノと建物がすごく多いなと思いますね。やはり自然には帰りたいなっていうふうな気持ちにはなっちゃって。」と話しながらもハードなトレーニングを続ける。

後悔しないための途方も無い努力

夏の課題はどんな斜面でも対応できる体づくり。

関節の可動域を広げるストレッチは、地味ながら地道な努力が必要となる運動。
「僕にとって、オフトレは暑さが一番つらい。寒さだったらマイナス20度でも全然頑張ります」と苦笑いしながら語ってくれた。

シートの作成にも自ら関わり、地味な作業にも熱意が入る。

「本当に自分と向き合って、自分を追い込んで伸びて行くしかないという時期なんで、やっていることもすごく地味じゃないですか。
なのでトレーニングしたっていう爽快感が少ないですが、修行のようにとにかくきついことをやって、やり残したことなく雪上に戻ろうというような感覚でやっています」

修行とも言えるきついトレーニングを乗り越えるからこそ、自分の滑りに関しては「反省はするけど後悔はしない」という。

「どんなコースであろうとその時のベストが出たら結果がダメでも仕方がない」と話す心の中は、長年競技を続けてきたが所以の覚悟が見える。

地道なトレーニングの中、「しんどい時に自分で自分に声をかけてやるしかないので、自分の限界を上げるにはすごくいいのかなと思います」と話す狩野選手。

後悔をしないための途方もない努力の証が、額をつたう汗に滲み出ていた。


平昌オリンピックでメダルを取る準備はできている。


狩野亮(カノウアキラ)

1986年3月14日生まれ 31才 北海道出身 マルハン所属
小学3年生の時に交通事故で脊椎を損傷、両下肢の機能不全となる。
バンクーバーパラリンピックではスーパー大回転で金メダル、ソチパラリンピックでは滑降とスーパー大回転で金メダルを獲得。
平昌パラリンピックでは3大会連続のメダル獲得を目指す。


(PARA☆DO!:毎週水曜夜10時54分放送
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(執筆:PARA-DO)