【パラアスリートの言魂】パラアイスホッケー高橋和廣

ゲームを作ることができれば絶対勝てる

  • リハビリをきっかけにパラアイスホッケーと出会う
  • 「頭はクールに体はホットに」を意識して試合に臨む
  • ゲームを作ることができれば必ず勝てる

2010年バンクーバー大会で銀メダルを取ったパラアイスホッケー日本代表だが、2014年ソチ大会ではまさかの予選敗退。

平昌パラリンピックに出場する日本代表の司令塔・高橋和廣選手は、チームメイトと共にトレーニングを続けていた。

リハビリをきっかけに出会ったパラアイスホッケー

長野県で行われていた、パラアイスホッケー日本代表合宿。

練習が行なわれていたアイスアリーナの室内気温は真冬並みの4度だが、そこで汗だくになって練習をしている20名ほどの男達がいた。

その中でもひときわ大声を出して周りを盛り上げているのが高橋選手。

彼は、小学生から大学までインターハイ出場も果たしたアイスホッケー経験者だったが、21歳の時、スノーボード中の事故で脊髄を損傷する。

その後、リハビリをきっかけに“スレッジ”と呼ばれるそりにのって行なうアイススレッジホッケー(=パラアイスホッケー)と出会った。

一分一秒をどれだけ充実させるか

「正直人間って生まれた時から一歩一歩死に近づいているわけじゃないですか。だからやっぱりその日を楽しむっていうことは大事だと思います。
どれだけ1日充実できたか。だって今何できるか、この一分一秒何できるか、っていう話じゃないですか?」と話す高橋選手。

普段は、区役所の広報課で働く好青年だが、いざスケート場に入ると、戦闘モードのスイッチが入り、人格が変わる。

ボディーコンタクトが認められているパラアイスホッケーでは、厳しいタックルは当たり前で、時には脳しんとうを起こす事もあるほど激しい競技。

しかし、高橋選手はチームの勝敗を左右するゲームメーカーであることから「頭はクールに体はホットに」を意識して試合に臨んでいる。

「やっぱり得点する選手は凄いですけど、でも実際得点のチャンスを作った選手が一番凄いじゃないですか。それに美を感じています」と司令塔の醍醐味を語る。

海外からの評価は低いかもしれないが、ゲームを作ることができれば絶対勝てると、日本代表の底力に自信を持つ高橋選手。

「プレッシャーは必ずのしかかるが、どんな時でも平常心を保つことが大事」

日の丸を背負い戦うアイススレッジホッケーの司令塔の“魂を込めたパス”の行き着く先は、メダルへと向かう。


高橋和廣(タカハシカズヒロ)

1978年12月4日生まれ 38才 東京都出身
パラアイスホッケー日本代表として、2002年のソルトレーク大会から3大会連続でパラリンピックに出場。
2010年バンクーバー大会では、優勝候補の地元・カナダを破る大金星で銀メダルを獲得。
しかし去年のソチ大会は予選で敗れ出場できず。
平昌大会でのメダル奪回に向け、代表の中心選手としてプレーしている。


(PARA☆DO!:毎週水曜夜10時54分放送
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(執筆:PARA-DO)