世界に売り込め 日本の化粧品

「口コミ」力で海外進出

カテゴリ:ビジネス

  • 日本製化粧品に特化した口コミサイトが登場
  • アワード受賞で海外取引先にアピール
  • 育毛剤が女性に売れ、女性向けの石鹸が男性に売れる

「こんなクレンジング使ったことない… 」
外国語で書かれた化粧品の口コミ。
日本製品を海外に売り込む切り札になっていた。

スタートアップ2.0  「日の丸化粧品を売り込む口コミ力」

「香りは好きなんだけど、 頬が赤くなっちゃった」
「毛穴の汚れはきれいになるけど、毛穴を小さくする効果はなかったかな」

英語や中国語で書かれたリアルな口コミ。
実はこちら、日本製の化粧品に特化したアジアの口コミプラットフォーム

現在、会員数は15万人以上でインスタグラムとも連動。
日本製の化粧品の認知度を上げ、より売りやすい環境を提供している。
 
日本の化粧品は、大手メーカーは海外でも有名だが、中小のメーカーはまだまだ知名度が低いのが現状。 
 
このプラットフォームをたちあげたプラネティアの代表もこう語る。

プラネティア 鎌形諭代表:    
化粧品の企業というのは国内に4000社ありまして、ほとんどが中小のメーカー。日本の素晴らしい質のいい製品を必要としているお客様は日本だけじゃなくて海外にもたくさんいる。彼女たち彼らに製品を使っていただけるような、環境が整えることができれば、日本企業の売り上げ拡大につながり、それが日本の強さにつながる

アワード受賞を海外取引先にアピール

サイトでは口コミをもとにしたアワードも毎年開催。
今回、毛穴ピーリング部門で金賞を受賞した会社は…

早速、台湾の取引先にもテレビ電話の打ち合わせでアピール。

ファヴールマルシェ 泉良太室長:
ピーリング・毛穴部門で金賞を受賞しました

台湾の販売代理店 :
日本の製品の品質は評価されています。我々とあなた方との協力で、うまく日本の商品を東南アジア各国の消費者に販売できると思います

今後、台湾の販売店を通じてフィリピンやマレーシアでのEC販売も開始する予定だ。

ファヴールマルシェ グローバル戦略室 泉良太室長:
海外の方からすると、日本の商品としてしか僕らは見てもらえない。 いかにバイヤーさんに自分たちの商品って、こういう商品なんですよとアピールしなくちゃいけない。 その時に、この口コミとか賞とかがあるということを伝えることは、すごい重要になってくる

日本と異なるマーケット開拓

さらにこの口コミプラットフォーム。
海外での認知度向上以外にも意外な効果がある。

海外での販売過程で日本とは異なるマーケットが開拓されたのである。
例えば日本では男性用のイメージが強い育毛剤が、アジアの女性に売れたり、女性向けのデオドラント石鹸が体臭を気にするタイの男性に売れることもわかってきた。

プラネティア 鎌形諭代表:  
女性に関わるマーケティングを、日本の企業に提供できるようになりたい。彼女たちの趣味嗜好を押さえることが、東南アジアのマーケットを押さえるカギになってくると思うので、女性のマ ーケットを重要視している

番組コメンテターの松江英夫さんは
「化粧品は体験が大切だが、この背景にはインバウンドがある。インバウンドで海外の人が日本に来て、化粧品を使って体験する、そして帰国するとみなさん日本製品のファンになって日本製品が売れる素地ができる。こういったことはどんどん増えていくだろう。もちろん背景にはデジタル化といった流れがあるが、一方で中小メーカーは、最近では企画と製品開発をやったら、生産を他に委託する。また、そういった委託生産するところがたくさん出てきているので、多品種少量生産ができ、製造コストを減らせる。それに加えて、こういった形で口コミで広がっていくので、マーケティングコストもあまりかからなくなってきている。これは中小のコスメメーカーにとって追い風なので、ぜひ、これを機に(海外に)出て行ってほしい」とコメントした。

(「Live News α」5月10日放送分)

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