日米首脳の「真珠湾訪問」「広島訪問」は世界に希望を与えた【ケネディ大使 単独インタビュー】

現地時間27日、日米首脳が真珠湾を訪問する。同行するキャロライン・ケネディ駐日大使がFNNの単独インタビューに答え、その意義を強調した。

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  • 「真珠湾訪問は日米同盟の賜物」と強調
  • 「オバマ大統領の日本重視の表れ」との見方
  • 「日本では人生最高の経験ができる」と大使生活を振り返る

「和解の力を示す出来事です」

――あす12月28日は大切な日です。アメリカ大統領と日本の首相が75年ぶりに真珠湾で会うことをどのようにお感じですか?

本当に歴史的な瞬間だと思います。日米同盟の賜物です。

真珠湾攻撃から75年で、ここまで来られたことと、両国が密接に協力していること。そして、大統領と首相はとても強い協力関係を築いてきたこと。それが日米の国民に恩恵をもたらしていると思っています。

――アメリカから日本へどんなメッセージがありますか?

これは和解の力を示す出来事です。和解そのものが、世界中の紛争を減らすだけではなく、友情と信頼を再建することで多くの利益を得られると示すことになります。

日本社会とアメリカ社会の間にはあらゆるレベルで非常に多くの関係が存在しているので、リーダー達が会うことはそのシンボルとなります。両国の人々の友情の幅広さ、奥深さを表していると思います。

――もう一つ、象徴的な出来事と言えば、オバマ大統領が広島を訪問したことです。ケネディ大使が大統領に広島訪問をアドバイスしたと聞いています。そして、大統領の広島訪問が安倍首相のハワイ訪問を後押ししたと思いますか?

それぞれが自分たち一人で決めたことだと思います。それぞれ、訪問にあたって、それ相応の理由があります。ただ、同じ年に実現して、すべて上手くいった。

これは両国の指導者が信頼しあっていることと、歴史の力の集大成を示していると思います。

安倍首相が日米同盟のことを「希望の同盟」と言いました。今回のハワイ訪問とオバマ大統領の広島の訪問は、世界中の人々に対して「協力し合えば何でも可能になる」と希望を与えることだと思っています。

――75年間かかりました。この時間は必要だったと思いますか?
 
今、実現しているので、その時間が必要だったということになります。オバマ大統領の広島訪問、そして安倍首相がクリスマスの時期に、パートナーであるオバマ大統領が職を終える準備をしている時期に、ここに来る努力をしてくれたことは大きな意味があります。

オバマ政権の、特に彼のアジアと日本に傾倒したことの表れだと思います。


――広島へ訪問の際、ケネディ大使はオバマ大統領と同じ飛行機に乗っていました。オバマ大統領は緊張していましたか?


オバマ大統領にとって、とても重要な訪問だったと思います。大統領として、彼の一番重要な経験の一つになったと思うので、深刻に受け止めていたのではないでしょうか。

オバマ大統領は感じていることをしっかり伝えたかった。それに対して、日本の人々が…日本の人々が、温かく迎えてくれたことを彼は一生忘れないでしょう。私にとっても、その場に立ち会えたことは本当に光栄なことでした。

――今回の訪問に関して大統領と話し合いましたか?

いいえ。

――近々、アメリカ大統領が変わります。日米関係は変わりますか?

 
両国の人々は日米関係に積極的に取り込んでいるので、誰が大統領になっても変わることはないと思います。安全保障や経済での強い連携がありますし、両国の人々を結ぶ強い友情がありますから。

安倍首相の真珠湾訪問を見れば、この関係の強さがわかると思います。

日本では24時間絶対に寝てはダメ!?

――残念ながら大使が変わります。

それはいいことかもしれません(笑)

――次の大使へのアドバイスありますか?

日本には楽しいことがたくさんあって、人生最高の経験ができるので、24時間絶対に寝ないことですね(笑)


――ケネディ大使の最高の経験は何ですか?

毎日が素晴らしい経験でいっぱいですが、オバマ大統領の広島訪問とあすの真珠湾訪問はおそらく、もっとも歴史的な瞬間になると思います。

――日本での生活に関してアドバイスはありますか?

よくわかりませんが、先ほど言った通り、アメリカの人々にとって、とても重要な関係なので、できる限り学んでほしいです。大使の任務を終えたら、より多くのアメリカ人に対して、日本へ留学して、日本に関して勉強するように呼びかけたいと考えています。

私の前任者がそうであったように、新しい大使も独自のやり方と優先順位でやられると思います。

――一番大変だったことは何ですか?

たくさんあります。難しいこともありました。難しい時期も乗り切れたことが我々の絆の強さを表しています。難しい時期を乗り越えていけるよう、信頼と和解を築き続ける必要があると思っています。
 
―もし次の大統領が「駐日大使を続けてください」とお願いしたら引き受けますか?

日本は大好きだし、日米関係のために仕事し続けたいですが、それは『万が一にも』あり得ないですね。

―日本国民へのメッセージをお願いします。
 
2人とも演説を一生懸命準備しているのを知っています。可能であれば見て、聞いて、私たちにとってどんな意味があるのか考えてほしいと思います。

(取材協力:ハレクラニ)


執筆:editors room