予測では渋滞のはずがスイスイ走れた…

史上初の10連休最終日の5月6日朝、NEXCO東日本がホームページで発表した「渋滞予測」。

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そこには、東名高速の大和トンネル付近(上り)で午後5時に15kmの渋滞という予測が記載されている。

ところが10連休最終日にも関わらず、6日午後5時の大和トンネル付近を走行してみると全く渋滞してなかった。渋滞予測はハズレ、車はスムーズに進んでいる。

こうした状況に高速道路の利用者の反応は・・・

生田竜聖アナウンサー:
いつもと比べると?

男性:
下手したら平日より空いていますね

女性:
地図アプリも見ても赤く(渋滞)なかったので
 
さらに、午後1時をピークに20kmの渋滞と予測されていた中央道の小仏トンネル付近も、スムーズに車が流れている。結局渋滞予測の時間帯でも、渋滞は生じていなかった。

一方で予測以上の大渋滞も発生…

一方で5月1日の渋滞予測には、 “東名高速で最大15km”となっているが・・・

実際は「最大41km」の渋滞。東名高速では下りで、秦野中井IC付近を先頭に41kmの渋滞を記録した。これは予測の3倍近い数字である。

予測以上の大渋滞の原因は周知不足の“新区間”

なぜ渋滞予測が大ハズレしたのか?

各高速道路の中で最も予測が外れた日本の交通網の大動脈「東名高速」を見てみると、当初の予測では3月に「新東名高速」の新区間(厚木南IC~伊勢原JCT)が開通したことで、例年より比較的渋滞が緩和されると見られていたのだ。

「新東名高速の新たな区間を知っているか」という質問に東名高速の利用者からは…

男性:
知りませんでした。

男性:
きょう知りました。途中のサービスエリアの電光掲示板で見て出来たんだと

めざましテレビの聞き取り調査では計30人中15人が新東名高速の新区間を知らないという結果となった。

新東名高速の新たな区間があまり知られていない背景について、専門家にたずねてみると…

西成活裕教授(東京大学・渋滞学専門):
開通したのが一カ月ちょっと前ですので、まだカーナビなどに反映されていないっていうのが多かったし、ちゃんと「新東名」という看板が(分岐する)海老名JCTのところに出ていなかったんですね

西成教授が新東名高速の新たな区間が知られていなかったため起きたと指摘する予測と異なる大渋滞。一方で5月6日に起きた予測より渋滞が起きなかった“真逆の現象”の理由は何なのか?

日本道路交通情報センターは「10日間という長い連休だったため、最終日は外出せず自宅でゆっくり過ごそうとする人や5月5日までに帰宅する人が多かった可能性がある」と話していた。

(「めざましテレビ」5月7日放送分より)