こだわり和服で憲政史上初の女性参列 片山さつき大臣が陛下の前で着た衣装の舞台裏

カテゴリ:国内

  • 三種の神器継承の儀式に片山さつき氏が憲政史上初めて女性として参列
  • 片山氏の選択は和服。その着付けに密着
  • こだわり衣装の理由は?自ら明かした儀式の緊張感

憲政史上初の女性参列!片山大臣が三種の神器継承に列席

5月1日午前10時30分、皇居・宮殿の正殿松の間。新たに即位された天皇陛下が、歴代天皇に引き継がれてきた三種の神器の剣と勾玉などを受け継ぐ「剣璽等承継の儀」がとり行われた。 

剣璽等承継の儀(5月1日 皇居)

まさにその場所に、現内閣唯一の女性閣僚として参列したのが、片山さつき地方創生相だ。憲政史上初めて三種の神器承継の場に同席した女性ということで注目が集まったが、片山大臣はその衣装に相当気を遣ったという。 

今回フジテレビ政治部は早朝から着付けなどを行う片山大臣に密着した。

議員会館に登場したのは午前7時。まず着付けの前に…

午前7時。国会の参議院議員会館に姿を現した片山さつき大臣。自宅から向かったため、この時の服装はいわゆる“いつもの服”だ。まず始まったのは、髪型のセットだった。ヘアメイクさんが約1時間かけ入念にセットした。

一体どんな髪型なのか聞いてみると、次のような答えが返ってきた。 

「これももう伝統的なオーソドックス。あとはかんざしに真珠を入れさせていただきました。やはり日本の象徴のような飾りですから。日本製のもちろん真珠です。指輪を合わせて日本の伝統です」

髪型はオーソドックスでも、しっかりとワンポイント入れてきたのが片山氏らしい。しかし、皇居での格式高い儀式ということもあり、アクセサリーは華美なものにせず、真珠の産地にもこだわるなど伝統を重んじたという。

いよいよ着付け開始…そのこだわり具合は?

午前8時。いよいよ着付けが始まった。皇居での儀式に先だって行われる閣議の開始は8時45分。大急ぎでおよそ30分をかけて行われた。

完成した姿がこちら。

皇族方は儀式にドレスで出席されるという中、片山大臣はどうして着物を選んだのだろうか。 

「この1300年(続いている)という元号の変わる歴史ですね。それから憲政史上初めて女性が剣璽等承継の儀に臨むということで、多くの女性が、今まで歴史に関わってこられて、そういう方々に思いを致すと、やはり長きに渡ってという意味で、礼装はお着物の方が長いですから、そのように致しました。
さらに、前例になりますので、宮内庁式部官にも問い合わせをし、それから議員の女性の先輩という意味では、扇千景元参議院議長・元国土交通大臣にもお伺いし、やはり色留袖ということに決めました」 

このように、衣装に着物を選ぶ際には、多くの人に相当アドバイスをもらったことを明かした。そして数ある着物の中から選んだのがこちらの薄紫色の着物だった。 

「何種類か白襟紋付の色留袖は持っているんですけれど、当日の儀式に即したお色ですね。薄い紫系、後は季節感がない柄で、かつ菊の紋様が入っているものを選びました。」 

さらに白襟を出す長さがどのくらいかに加え、帯を締める位置も確認しながら進めたという。その帯についても細心の注意を払ったようで…。 

「帯も、金と白以外はお色が入っていないものを。こういう正式なときにはあまり色が入らない方がよろしいそうです」

最後にどうしても聞きたかったそのお値段を聞いてみた。しかし… 

「実は値段はわからないんです…。」 

まさか値段もわからないくらい高級なものなのか?そう思ったところ、片山大臣は値段がわからないワケを明かした。 

「実はこの着物はうちの母が、父が叙勲を受けるときに、やはり宮中に伺いますので、それ用に作って一度着たもので、それから私が引き継いで直したんです」 

この着物は母親から譲り受けたものだったという。そしてこの値段がわからないことこそポイントだと語った。 

「お値段はわからないということ、それもすごくよろしいんじゃないかというお声がありました。これ決して高いということじゃないんです。そういう格式になっていて、むしろ余り華美な着物はよろしくないと思っています」

着物姿を見た閣僚の反応と片山氏の感想は

閣議に向かう片山氏

この着物姿についての、閣議でのほかの閣僚からの評判を聞いてみた。

「いいお着物ですねとおっしゃった方が2名、あとは朝から大変だねと(笑)。男性は平服で閣議に出られて、急いで燕尾服にお着替えになるんですが、それでも大変きついとおっしゃっていて」 

剣璽等承継の儀

そして片山大臣が、剣璽等承継の儀と、天皇陛下が即位後はじめておことばを述べられた即位後朝見の儀への参列終えて、帰ってきたところで感想を聞いてみた。 

「陛下は威厳があり、かつ令和を平和な時代に切り拓いていこうというお気持ちがあふれていらっしゃるようにお見受けしました」 

剣璽等承継の儀、即位後朝見の儀を終えて自宅に・・・

片山大臣は、皇居に向かう時以上に緊張した表情で儀式の様子を語った。その後、すこし緊張が解けたのか、こんな感想をボソッと漏らした…。

「疲れました。さすがに‥(笑)。剣璽等承継の儀は全く音がない中で、すさまじい緊張感がございまして。一同緊張してこの世紀の一瞬を見届けておりました」

唯一の女性閣僚としてまさに「前例」を作った片山大臣。今の安倍内閣の紅一点として何かと話題を振りまいているが、令和の時代に閣僚としての「実のある」実績を残せるか、その手腕が問われる日々が続く。

(フジテレビ政治部 杉山和希) 

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