レトロな品々が並ぶマビ昭和館がリスタート
懐かしの車や雑貨など昭和レトロな品々が並ぶ岡山県倉敷市真備町の「マビ昭和館」が5月3日再開することになった。被災を乗り越え、豪雨から300日ぶりのリスタートとなる。
倉庫を開けて1番に目に飛び込んでくる旧車は、被災前以上の輝きを放っていた。
マビ昭和館・丸岡律夫館長:
車がきれいに帰って来た時は本当に嬉しかった
マビ昭和館館長の丸岡律夫さん(77)にとってあの日からの10ヶ月間は、マビ昭和館を閉めるためではなく新しいスタートに向けた時間だった。
マビ昭和館・丸岡律夫館長:
元気を付けるんだったら前と同じだったらいかんから、前より少しでも元気になろうという気持ちでやった
マビ昭和館は、丸岡さんが倉庫を改修して2012年にオープン。懐かしの車や映画のポスターなど20年以上かけて集めた名品約1万5000点が並んでいた。
豪雨がマビ昭和館を直撃したのは去年7月。泥まみれになった映画のポスターなど約3000点を廃棄 。
車26台も全てが水没した。
専門学生らが車を修理
落ち込む丸岡さんの背中を押したのは全国のファンや友人からの手助けだった。兵庫県の自動車専門学校では整備士を目指す学生らが夏休み返上で、水没した車を修理した。
100人以上が復活を後押しした結果、約1万2000点が再び展示できるようになった。
丸岡律夫さん:
元気にまだ真備町にありますよと、まだまだ頑張って、これから真備町を復興していきますから…ということを、伝えていきたいと思います。多くの人に元気な姿を見てほしい
「マビ昭和館」の再開は丸岡さんだけではなく真備町全体にとっても新たなスタートになるはずだ。
マビ昭和館では5月3日からの3日間、復活を記念した様々なイベントが行われる予定。
【マビ昭和館】
入館無料 毎月第一日曜のみ開館
(岡山放送)