米プロスポーツチームがプロゲーマーと ”直接契約” その狙いとは?

カテゴリ:ワールド

  • アメリカではスポーツチームがプロゲーマーとの直接契約に力を入れている
  • クラブにとってeスポーツへの参入は新たな収入源の開拓に
  • eスポーツの2019年の世界市場は約1200億円超 多くの企業がスポンサーとして注目

行われていたのはスポーツ、つまりゲーム上の サッカーで、
アメリカナンバーワンを決める 対戦だ。
この様子はネットでも生配信され、 約40万人が視聴。

 ゲームに登場するニューヨークシティFCは
ニューヨークを本拠地とする実在のプロサッカーチームで eスポーツにも参入している。

ここに「選手契約」しているのがプロの ゲーマーであるクリス・ホリーさんだ。

ニューヨークシティFC eスポーツゲーマー   クリス・ホリーさん:
「以前は学生でアルバイトをしながら『ゲームのFIFA』を趣味で 楽しんでいた。
   クラブと契約したときにプロとしての自覚が芽生えた」


eスポーツのサッカー選手であるクリスさんは
チームの代表としてゲーム大会に出場するため、 世界を飛び回っているという。
またゲーム大会だけでなくSNS などを通じて
全世界のファンと交流するなどチームの認知度 アップにも貢献。

ニューヨークシティFC eスポーツゲーマー   クリス・ホリーさん
「今年は去年より(イベントが)大幅に増えている。
    去年は2,3回しかなかったが今年は14回ほど」


アメリカのプロサッカーリーグでは
クラブごとにプロゲーマーと直接契約を結ぶ形が主流で、その数は24チーム中22チームに上る。

スポーツ団体のeスポーツへの参入は、日本でも徐々に広がりを見せている。
しかしプロゲーマーたちは、あくまでイベントごとに契約を行うなど、
クラブチームが直接プロゲーマーと契約するアメリカとは 大きく異なる。

米サッカーリーグeスポーツ企画担当  ジェームス・ルースさん:
「おかげで多くの企業がサッカーへのスポンサーに加え
   eスポーツサッカーも併せて契約できないか申し出てきている。
   eスポーツへの参入は新たな収入源を開拓するといえる」


eスポーツの市場規模は今年、世界で約1200億円を超えるとの見方もあり、
その8割の1000億円ほどを、広告やスポンサー収入が占めるとする試算がある。

また企業側もスポンサーとしてのメリットを意識しているという。

例えば日本でも知られているケロッグ社は……

米サッカーリーグeスポーツ企画担当  ジェームス・ルースさん:
「ケロッグ社は長年我々のスポンサーだが
   サッカースタジアムや家でゲームを楽しむ場、そしてeスポーツの会場など、
   サッカーファンがいるすべての場所で企業名を出していく戦略があると説明している」


eスポーツとの融合で市場拡大が見込まれる アメリカスポーツ界では、
アメリカンフットボールなど様々な競技でeスポーツ参入への取り組みが進んでいる。

番組コメンテーターでデロイトトーマツグループCSO(最高戦略責任者)の松江英夫氏は
「私どもデロイトトーマツグループの試算でも2019年には35%の成長率が見込まれ、
   かなり熱いマーケットになっている。日本ではeスポーツの普及が遅れているといわれるが、
   ジャンルが分かりにくい、特に日本ではスポーツは教育と結びついているので、
   なかなか産業化、ビジネス化できない現状がある。
   ゲームとも近いeスポーツをどう捉えていいのかというのが、浸透化できない理由ではないか」
と述べ、
   さらに…… 

「普及のため、地域と結びつけることが、一つの切り口となるのではないか。
    eスポーツは地理的な格差を越えることができるので、
   都道府県対抗などが盛り上がってきているし富山県では伝統産業である酒造メーカーとコラボして、
   酒蔵でeスポーツをやってイベント性を高めている。
  またスウェーデンでは70歳ぐらいの高齢者の方々の間でeスポーツが盛り上がっている。
  こういった地域の活性化、高齢化は日本の課題。これを解決するためにeスポーツを捉えていく。
  この辺に日本ならではの突破口があるのではないか」
とコメントした 。 

(「Live News α」4月19日放送分)

Live News αの他の記事