10連休で自分をリセット!進化する「宿坊」

今年のゴールデンウイークは、異例の「10連休」。
さらに、新元号に変わる大きな節目ということで、何か新しいことにチャレンジしたい!と思っている人も多いのではないだろうか。

旅行サービス「じゃらん」のアンケートによると、「新元号とゴールデンウィークに合わせて自分をリセットして何かを始めたい」と回答した人は、2011人中およそ半数の50.4%。

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改元と大型連休に向けて気持ちが高まる中、日帰りバスツアーの旅行会社はそんな盛り上がりにぴったりの「こだわりの宿坊プラン」を打ち出しているのだ。

「宿坊」とは、もともとは僧侶などのための宿。
そんな“宿坊プラン”がこのゴールデンウイークにおすすめなのは、写経や茶道、さらには火渡りなどなど、「自分をリセットできる修行体験」ができるということだ。

ホテル不足の現在、「新たな宿泊施設」としても注目されている宿坊。
今回のココ調は、「人生をリセットできる宿坊の修行体験」を探ってみた。

“モダン宿坊”でヨガに岩盤浴?

まず訪れたのは、“進化系モダン宿坊”があるという、静岡県の伊豆半島・天城にある慈眼院(じげんいん)。

座禅体験で住職に邪念を払ってもらい、しっかりとリセット!
そして注目の“モダン”なポイントは…

そして注目の“モダン”なポイントは…
厳かな雰囲気のお寺の横にある、近代的なデザインの白い建物が宿坊「禅の湯」。
建物の中にはおしゃれな中庭などがあり、部屋もベッドが入っているなど和洋折衷のつくりとなっているが、さらに驚きなのが…

宿泊客:
デトックス効果っていうんですかね、カッと汗かいて…

この宿坊の人気体験は、なんと「岩盤浴」。
「禅の湯」代表取締役の稲本雅子さんによると、この岩盤浴は「リラックスしながら座禅をしているような感じで、体の中から汗がたくさん出ますので体の中もリセットできる」とのこと。

さらに、女性に人気なのが「ヨガ」。
お寺の中でのヨガは少々不思議な感覚だが、仏教もヨガもインド発祥ということで、深い部分でつながっているとされているのだとか。

そして、食事にも注目!
宿坊といえば動物性の食材を使わない精進料理が多いが、「禅の湯」で楽しめるのはカツオやサワラなどの魚類が充実のメニュー。
さらに3240円のオプションでつくのが、思わず横山リポーターも「大きくないですかこれ!」と声を上げてしまった、1.2kg以上あるという巨大なキンメダイの煮付け!

「禅の湯」のスタンダードプランは1泊2食付きで9654円(税込)から。
稲本さんが「リセットする方法は色々あるので、色々な宿坊があってもいいかな」と話すこちらの宿坊は、体にうれしい体験ができる“モダン宿坊”だった。

本格“修行”に打ち込める?でもWi-Fiは完備

続いて訪ねたのは、奈良県の信貴山にある玉蔵院(ぎょくぞういん)の宿坊。
宿坊ならではの体験は、朝5時からスタート!

玉蔵院 住職・野澤密孝さん:
今から護摩祈祷をいたしますので。煩悩や厄を焼き払うという…

宿坊に泊まれば誰でも参加できるという「護摩祈祷」。
約40分の間激しく燃える炎を浴びるこの体験には、外国からの観光客も多く参加していた。

続いて体験できるのは、「百八礼拝(ひゃくはちらいはい)」と呼ばれる修行体験。
立つ時は左足・右足の順に、続いて座るときは右足・左足、右ひじ・左ひじ、額の順で床につけるのを108回繰り返すのが、百八礼拝の作法。

玉蔵院 住職・野澤密孝さん:
(百八は)煩悩の数といいますので、懺悔をして……今の言葉で言えば「リセットする」ということです。

この非常に厳しい修行に、体験したスタッフの額には大粒の汗が。
百八礼拝を行う際は、自分の体と相談しつつ行うのがよさそうだ。

修行を終えた後は宿坊のお部屋へ。
           
1泊2食付きで1万800円(税込)からのこのプランで泊まれるのは、広々としてまるで旅館のような和室。さらに…

スタッフ:
Wi-Fiありますけど…(笑)

こちらの宿坊はフリーのWi-Fiから浴衣、タオル、金庫、冷暖房も完備。
さらに開放感あふれる広い湯船のある大浴場など、リラックスできる環境が整えられているのだ。
 また、食事も旅館の食事のように魚料理などが食べられるという。

今回訪れた、2つの「宿坊プラン」。
体の内側からリセットできる修行体験に加え、イマドキの宿坊は増え続ける外国人の宿泊者に合わせた設備やサービスも充実していた。

(「めざましテレビ」『ココ調』4月19日放送分より)

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