「ハコモノ」を作るだけじゃない!企画~建設~運営まで担う地方ゼネコンの新戦略

カテゴリ:ビジネス

  • 静岡県のゼネコン「加和太建設」が街を企画・建設・運営
  • 地域が元気になって初めて投資が生まれ道路・橋が必要に
  • 住民と話し合いながらプロジェクトを進めていく取り組みも

“元気な街”をプロデュース

富士山の湧き水を使用したクラフトビールに、窯焼きした富士幻豚のステーキ…富士山のお膝元に、先日オープンした地元食材を提供するレストラン「MT.FUJI BREWING」。

ビール工場を併設する本格ぶりで、モダンな内観に、大きな窓から見える観光地・富士山本宮浅間大社の景色も大きな売りだ。

来店客
地元から来ました。おしゃれなところはなかなかないから、こういうところができるとロケーションもすごくいいし、来たくなっちゃう

レストランを手がけたのは静岡県三島市に本社を置くゼネコン「加和太建設」。道路や建物の建設だけにとどまらず、街のプロデュースにも乗り出したのだ

建物をつくるだけでなく 街を良くしていくところまで…

加和太建設 河田亮一代表取締役社長
地方ゼネコンの役割は、ものをつくるところで完結するのではなく、その先にある、地域をよくするところまで担わないといけないと考えて、われわれ自身は、ものをつくることだけでなく、その先にある街をよくしていくことまで事業領域として幅を広げていこうと

三島市内にあるコワーキングスペース「みしま未来研究所」…元は幼稚園というかわいらしい外観だが、働く人と三島の未来を担う高校生が身近に接することができる場を設け、若い起業家を生みたいと考えて作られたものだ。

さらに、三嶋大社の向かいに立つ商業施設「大社の杜 みしま」は、元は廃屋だった所に、おしゃれなカフェなどが並び、家族連れや若い人など老若男女が訪れる場所に変わっている。

地域が元気になって初めてそこに投資が生まれる

加和太建設 河田亮一代表取締役社長
人が集まって活動が生まれることもすごく意識しているので、そういう拠点を通じて街を活性化していこうと

かつて、門前町があった街の中心部に新たな商売が生まれる場をつくったり、さらには三島の地域住民がストーリーづくりから関わる映画製作を後押ししたりもしている。 

加和太建設 河田亮一代表取締役社長
地域の建設業はマーケットが限られた中で仕事しているんですね。地域の発展がなければ、我々がつくる道路、橋、建物の必要性がないので、地域とすごく密接した産業であると思っていて。地域が元気になって、初めてそこに投資が生まれてくるので、我々のものをつくるという必要性が生まれてくると

地方のゼネコンだからこそ、地域のマーケットとの関係性が密接だと話す河田社長。

加和太建設 河田亮一代表取締役社長
地域を好きになっていく人を増やすこととともに、地域の中で、経済が循環して発展していくということまで担っていかないといけないと思っているので、そういう取り組みまでやっていけたらいいなと思っています。

地域住民と話し合いながらプロジェクトを進めていく取り組みも

Live News αのスタジオで、こうした取り組みについてコミュニティーデザイナーの山崎亮さんは…

山崎亮氏:
ゼネコンって何かこういうものを作ってくださいと言われると、いろんな職人さんを集めて、設計図通りのモノをきっちり作るというのが役割だったんですね。でも今その仕事があるのは日本国内では人がたくさん集まる大都市だけになり、その他の地域においては「これを作ってください」という依頼自体が少なくなっているんですね。そういう時代に地方のゼネコンが「依頼してくれれば完璧に作りますよ」と言うだけでは、地域に貢献することにはならないと考えているのではないか…

山崎亮氏:
そんな中『加和太建設』はモノを作る前の企画段階から始めて、計画や設計をして、きっちりと作り、作った後はその場所を経営、運営していくところまで取り組まれているんだなと思いますね

三田友梨佳キャスター:
都心部と地方ではゼネコンの役割も変わってくるということですね。ちなみに山崎さん以前この加和太建設と一緒にお仕事されたことがあるとうかがいました

山崎亮氏:
そうなんですよ。加和太建設含めて自分たちでできることを増やすとともに、地域住民と話し合いをしながらプロジェクトを進めていく取り組みも始めていて、そのワークショップをお手伝いしたことがあります

三田友梨佳キャスター:
地方のゼネコンだからこそ地域との関係を密接にできるものだと思いますし、地域を活性化することで、そこに住んでいる方たちも、この街っていいなと思えるような街作りができることはステキですね

(「Live News α」4月18日放送分)

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