陛下 伊勢神宮へ退位をご報告 “神聖な場所”ではどのような儀式が行われたのか?

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  • 天皇陛下が伊勢神宮を参拝し退位を報告された
  • 一般の人が入れない“神聖な”場所では何が?専門家が解説
  • 陛下が退位までに残された儀式はあと3つ

4月18日、三重県を訪問中の天皇皇后両陛下は、天皇陛下の退位を報告するため、伊勢神宮を参拝された。
御料車で移動する陛下の両脇には、剣と勾玉が見える。剣と勾玉は伊勢神宮内に収められたと合わせて三種の神器と呼ばれる。

そもそも「三種の神器」って何?

日本書紀にも登場した天照大御神は、天皇家の祖先とされている。その皇位のシンボルとして歴代の天皇に引き継がれてきた「草薙(くさなぎの)剣(つるぎ)」、「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」、「八咫鏡(やたのかがみ)」の「三種の神器」。

現在、皇居にはその3種類すべてが保管されているが、古代から実際に伝わっているオリジナルのものは勾玉だけで、鏡と剣は、“形代”と呼ばれる複製品鏡のオリジナルは伊勢神宮に、剣のオリジナルは愛知県の熱田神宮にある。

「三種の神器」は天皇にとってどれほど大事なのか?
皇學館大学(三重県伊勢市)の櫻井治男 特別招聘教授は、このように話す。

皇學館大学・櫻井治男 特別招聘教授:
戦前期は天皇が1泊以上、皇居を離れられるときには剣璽が動座していた(携行されていた)わけです。
現在、剣と勾玉が陛下と共に移動するのは、警備の面などから伊勢参拝のときだけに限られる。

神器は天皇陛下も実物をご覧になったことはない。昭和天皇が崩御した際、三種の神器を新天皇に引き継ぐ儀式の映像を見ても同様の模様の布にくるまれていることがわかる。 

カメラが入れないその先で行われていたこととは

4月18日、陛下を乗せた御料車は内宮の入り口、宇治橋を通って内宮(皇大神宮)へ。
そして、正宮前にお着きになられた陛下はモーニング姿で鳥居をくぐって中へ。カメラが撮影できたのは、ここまで。

一般の人が入れない神聖な場所へと向かわれる陛下。内部では、どのような儀式が行われていたのだろうか?

皇室の歴史に詳しいモラロジー研究所の所功教授は、こう話す。

モラロジー研究所・所功教授:
内宮ですと石段を上がったところの前に拝礼するところがあります。天皇、皇后、皇太子、皇族方などは、もう少し中までお入りになれまして、そこで一旦お祓いを受けられます。

皇室の歴史に詳しい モラロジー研究所の所功教授:
陛下は、外玉垣南御門前で、お祓いを受けると、鳥居をくぐって、手を清められる。
中には、陛下、皇室の祭事を担当する『掌典長』と伊勢神宮の『祭主』の黒田清子さん、さらに剣と勾玉を持つ『侍従』が入る。その後、天皇陛下がその中央で、その御正殿の前の庭にお立ちになって、そこで拝礼をなさいます。

そして拝礼された天皇陛下は玉串を掌典長に渡され、これを受け取って奉納したのは、祭主の黒田さん。

この間陛下も言葉を発せられることなく、静かな中で拝礼されると、皇學館大学の櫻井治男特別招聘教授は話す。

この時、陛下は4月30日に退位することを、天照大御神にご報告されるのだという。

陛下退位までの儀式はあと3つ

陛下の退位まで残された儀式はあと3つ
4月23日に昭和天皇の陵墓参拝。
4月30日には皇居の中で行われる2つの儀式の「退位礼当日賢所大前の儀」と「退位礼当日皇霊殿神殿に奉納の儀となる。これらの儀式を経て「退位礼正殿の儀」が行われる。
「三種の神器」は5月1日に皇太子が即位する際に行われる「剣璽等承継の儀」でも用いられる。

(「めざましテレビ」4月19日放送分より)

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