「タマゴロウ」作り続けて30年以上…
いつの時代も不動の人気なのが「工場見学」。今回取材したのは、話題となっている愛知県豊橋市のたまごの加工・直売所「たまごのがっこう」だ。
この記事の画像(18枚)敷地内には、ここでしか買えない新鮮なたまごを使ったスイーツ専門店「たまごの絵」や、本を読んだり子どもが安心して遊んだりできる絵本図書館「ぱぱ&ままガーデン」、そしてパック詰めができる工場体験もあり、まさに『たまごのテーマパーク』だ。
オープン前からすでに駐車場はいっぱい、開店と同時に店内はお客さんで大混雑に。
お客さんの目当ては、愛知県内10ヶ所の養鶏所から運ばれる新鮮なたまご。
「辛すぎない塩加減と半熟具合」
駅のキヨスクなどで売られている、ネットに入った2個入りのゆでたまご「タマゴロウ」。
実はこの「たまごのがっこう」が出荷していて、その数は年間300万個。30年以上愛されるロングセラー商品だ。
おいしさのヒミツは「辛すぎない塩加減と半熟具合」。
最初にたまごを99度の蒸気で10分間蒸す。そしてポイントは、冷たい塩水で一気に冷やすこと。そうすることで塩味が適度にしみこんだ絶品の半熟卵ができあがる。
キズがほぼ分からない「キズゴロウ」
しかし「たまごのがっこう」にはタマゴロウ以上に人気の商品があった。
Q.今日のお目当ては?
女性客:
「キズゴロウ。早く来ないとなくなっちゃうから」
別の女性客:
「キズゴロウ」
キズゴロウとは、タマゴロウのワケあり商品だ。2つで151円のタマゴロウに対し、キズゴロウは6つで194円、製造過程でキズや汚れが付いたものを選別して格安で販売している。
キズといっても、ほぼわからない汚れがついているだけで、気づくのも難しい程だ。ちなみに、この日はわずか18分で用意したキズゴロウが売り切れた。
レシピなし!おばあちゃんのたまご料理
「たまごのがっこう」の人気は直売所以外にもあった。
その一つが、同じ建物にあるレストラン。地元のおばあちゃんたちが作るたまご料理を中心としたランチバイキングが大人気だ。
例えば「小松菜の玉子のせ」や、「たまごと大根の煮物」など他にも30種類以上が食べ放題で1480円。野菜もたっぷりで体に優しい料理が数々を楽しむことができる。
料理を作るお母さん:
「ほんとの田舎のおばあさんの料理です。レシピもないので、自分の味つけです」
1番のおすすめは、「たまごコロッケ」。
たまごを豚肉で巻いて衣であげたコロッケで、外はサクサク、中はとろりとした半熟。おばあちゃんたちの長年の勘が生きている。
ほかにも、油揚げの中にたまごが丸ごと入った「揚げ巾着」や、定番の「だし巻玉子」も人気だ。
Q.料理はどうですか?
女性客:
「おいしいよ、味付けからね」
別の女性:
「見た目からもう食欲が出ます」
まさに『たまごのテーマパーク』
そして、たまごをたっぷりと使ったスイーツも食べ放題だ。
女性店員:
「ここでしか製造販売されていない『ふわもこロール』になります」
たまごの良さを最大限に生かした「ふわもこロール」。
包丁を入れるのが難しいくらいふわふわで、添加物を一切使わずに、たまご・薄力粉・砂糖だけでつくる極上のスイーツだ。
また、1年前から始めた「たまごかけご飯」のモーニングにも大勢のお客さんが足を運ぶ。ご飯、白玉、赤玉の2種類の生卵に、温泉たまご、しょうゆは7種類から選べて500円、しかも食べ放題だ。
モーニングからランチ、買い物まで1日中たまご尽くしで楽しめるたまごの直売所は、まさに『たまごのテーマパーク』だった。
(東海テレビ)