【中国トンデモ事件簿】 「中国を支持するのはバカ」「打倒中国帝国主義」“精日”行為で身柄拘束相次ぐ

カテゴリ:ワールド

  • 新郎が“旧日本軍の軍服姿”で結婚式に
  • 「中国共産党の警察は死ね」「打倒中国帝国主義」で身柄拘束
  • 中国メディア「処罰が軽すぎるから精日現象起きる」

旧日本軍の制服で結婚式に・・・身柄拘束される

日本軍の軍服姿で赤いオープンカーに乗り・・・(ウエイボより)

4月のある日、河南省鄭州市で、結婚式を迎えた新郎が、鮮やかな赤色のオープンカーで、さっそうと花嫁を迎えに行った。ただ、その服装は、第二次世界大戦中の旧日本軍の軍服だった。友人が映像をネットにアップしたところ、精日(=精神的日本人)だとして警察に通報された。実は、新郎の友人5人が「刺激を得よう」と考えて軍服を新郎に着せたという。
警察は、「民族感情や愛国心を傷つけたとして、計画した友人ら3人を7~10日間拘束、新郎とほか2人を厳しく指導した。全員深く反省し後悔しているという。ネットには「病院で頭を診てもらえ」「国籍変えて日本に行け」という批判の他、「結婚式は警察署で」との声もあった。

「日本天皇万歳!中国共産党の警察は死ね」書き込みで拘束

「中国を支持するのはバカ」(ウエイボより)

3月、SNSのグループチャットで、精日的で、警察を侮辱する不当な言論をしたとして、46歳の男が身柄を拘束された。男はSNSの書き込みで「日本天皇万歳」「中国共産党の警察は死ね。俺は爆弾を持っていないだけだ」などと書き込んだという。警察を批判しているが、動機は分かっていない。

また、4月には河北省で、病院の玄関の電光掲示板に、「中国帝国主義を打倒しろ」「日本万歳」「中国を支持するのはバカだ」などの言葉が表示された。SNSにアップされた画像には、警察官が慌てて掲示板の撮影を止める様子が映っていた。警察は、関与したとして31歳の男の身柄を拘束。男は、会社の同僚の見舞いに病院を訪れ、携帯電話で掲示板に接続し“中国を侮辱する”言論を表示したという。詳しい動機は明らかになっていない。ネットでは「精日は治せない。死刑に」と批判の嵐だ。映像は削除されているが、転送され、今も残っている。

罰則が軽すぎる?

「中国共産党の警察は死ね」と書きこみ身柄拘束(ウエイボより)

中国を卑下し、日本を美化する言動を堂々と行う精日現象は、政府の厳しい批判や取り締まりがあっても、様々な意図でやる人が続々と現れる。政府に何か不満があってやる人も、自分の境遇に不満があってやる人もいるし、今回、新郎に日本軍の軍服を着せた人達は、拘束される恐れもある行為を、面白がってやっているようでさえある。

ある中国メディアは「多くの人が偏った価値観を持ち、基本的な考えが欠けている。目を引くため、歴史の痛みや民族感情を気にせず最低ラインを超える」などと批判。精日行為が続く理由として、罰が10日間の拘束などで軽すぎるため、彼らは怖くないのだ、とし、ドイツではナチスを賛美するような行為はもっと刑罰が重い、と指摘している。

本当に処罰を厳しくしたら、多少は精日行為が減るのかもしれないが、なくなることはないだろう。海外旅行などで外の世界を知る人も増える中、特に若い世代が今の中国の状況を見て、なにか変だ、と思うことも増えているはずだ。去年、戦争遺跡での軍服コスプレなど日本を賛美する表現が多く問題になった印象だが、今回は、直接、中国を批判する表現が見られる。中国政府にとっては、自らに不満の矛先が向くことは最も避けたいことだが、力で押さえつけているだけでは、精日行為が今後ますます“日本が好き”から“中国嫌い”に向かうだけかもしれない。

「日本万歳」(ウエイボより)

【執筆:FNN上海支局  城戸隆宏】  

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