東京大学で“官僚離れ”が進行中!? “東大ブランド”のゆくえは…

カテゴリ:国内

  • “キャリア官僚”の東京大学出身率は、ここ8年で半分に減少
  • 入学式を終えたばかりの新・東大生にインタビュー
  • “官僚離れ”の現実 東大生が官僚を目指さない理由とは?

東大新入生に聞いた “官僚離れ”のワケとは?

12日、日本の最難関大学である東京大学の入学式が行われた。

「官僚」は、かつて「一種」と呼ばれた国家公務員。
現在16人いる省庁のトップ・事務次官のうち14人が東京大学出身だが、ここ最近の国家公務員総合職試験の合格者を見てみると…

東大出身率は8年間で32.5%から16.8%に半減。さらに、合格しても、別の進路を選ぶ人も増えているという。

「直撃LIVEグッディ!」が取材したところ、東大新入生の26人中20人が「官僚になりたくない」と回答。その理由を聞いてみると…

――将来の選択肢に、官僚は?

新入生:
官僚は考えていないですね。官僚というのは上から世の中を変えていく人たちなので、それはいつか破綻すると僕は思っているんですよ。
僕は社会を変えていきたいと思っているんですけど、そのやり方として、トップに僕が立ってトップダウンで変えていくのはうまくいかないと思うんです。だから僕は、下層の人たちが力をもって、世の中を下から変えていく、そういうリーダーになりたいと思っています。

さらに、変わった姿のこちらの新入生にも話を聞いてみた。

――なぜ東大に?

新入生:
東大に来れば面白いことも何かあるかなと思って来ました。学問的に面白いというのもありますし、人が面白いというのも、そういういろんな意味で面白いことが何かあるんじゃないかなと思って。

――そのスーツも面白いものということで?

新入生:
これは単純にお金がなかったから、200円で買えるスーツを着てきただけです。

――官僚には興味ありますか?

新入生:
官僚ですか?うーん……官僚はちょっと、組織みたいな感じになっちゃってるんで、僕には合わないかなと思いますね。



他にも、「国際組織に所属したい」「研究者を目指したい」など、さまざまな夢を語ってくれた新入生たち。
スタジオには、起業家でもある現役東大生・高橋光太郎さんをお招きし、今の東大生のリアルを教えていただいた。

立本信吾フィールドキャスター:
“官僚育成学校”という風に言われたりもする東大ですが、“官僚離れ”が進んでいるように感じましたね。

安藤優子:
私はさっきのインタビュー、もっともっといろんな人たちの話を聞きたい!と思いましたよ。どういう人たちが東大に入ってくるんだろうっていう純粋な興味がわきました。みんなユニークで、面白いですね。

高橋克実:
本当に安藤さんが言う通り、キャラが濃いですよね。しかもどの人もかぶってないんですよ。本当に際立っているというか、それだけ特別な人が入るんだなっていうのがリアルに伝わってきましたね。

今、東大生が選ぶ就職先とは?

立本信吾:
まずは皆さんご存知と思いますが、東大について紹介します。

・明治10年(1877年)創設、日本で最初の国立大学
・“官僚養成学校”の異名を持ち、現役の事務次官16人中14人が東大卒
・吉田茂元首相、嘉納治五郎、川端康成、夏目漱石など多くの著名人が卒業生としてあげられる

立本信吾:
しかし、冒頭で伝えた通り”キャリア官僚”になる人は8年間で半減しているんです。理由を、東京大学新聞の衛藤健さんに伺いました。

・長時間労働に対する忌避感
・景気回復で民間の魅力増
・公務員は国民の評価も低く報われない
・衰退に向かう日本という「沈む船」には乗りたくない

高橋克実:
え~!お願いしますよ、なんとかして…

安藤優子:
東大の法学部に行って官僚になるというのは、“専用レーン”みたいになってると思ってましたが、その人たちが「沈みゆく船に乗りたくない」なんて言ったら……誰が官僚になるんでしょう。

立本信吾:
ゲストの高橋さんに、一番やりたくない職種を伺いました。答えがこちら…

・官僚は忙しい割に給料が安い。早起きが苦手なので無理。

立本信吾:
やっぱり官僚なんですね。木村さんいかがですか?

木村太郎(ジャーナリスト):
いや、そうだと思いますよ。今の官僚って時間外が200時間とか、なのに時間外手当なんてほとんどつかなくて。それで政治家の方が威張っていて何もできない、そんな職業になりたいって思うわけないと思うんですよ。
ただ、さっきインタビューで「官僚にはならない」と言った子たちには「本当にそう思ってるのか、じゃあ何のために東大に入ってきたんだ」と、そう聞きたいですね。東大っていうのは、官僚になるための大学なんですよ。

安藤優子:
木村さんの言いたいことも分かります。かつては、やっぱり東大というのはエリート官僚を育てるのが目的のひとつでもあったから。

木村太郎:
それ以外に、高級官僚になる道がなかったの。(東大は)官僚組織の一部なんです。だから東大生がそれを否定するっていうのは、東大自身を否定するようなものですよ。高橋さんに失礼なんだけど、起業するというのは東大に入らなくて良かったわけですよ。

安藤優子:
高橋さんは、東大に行った甲斐というのはありますか?

高橋光太郎氏(現役東大生・起業家):
そうですね、あると思います。僕はAI系の学科なんですけれども、けっこう最先端っていうこともあって。東大のブランドで、「東大でAIの研究してますよ」っていうのが、一種の信用になるので。起業の時にも使えるのかなとは思いますね。

安藤優子:
やっぱり東大のブランド力というのは依然健在なんですね。

高橋光太郎氏:
そうですね。ブランド(に頼る)だけではダメですけど。

立本信吾:
実は最近、東大生の意外な就職先が増えているんです。特徴的なものを紹介します。

・広告トラック運転手
・作家(元セクシー女優)の鈴木涼美さんは慶應義塾大学卒・東京大学院修士課程修了と高学歴
・そしてYouTuberは、「グッディ!」のスタッフが確認しただけでも約30人いるという

安藤優子:
高橋さん、東大生の就職先というか、将来どうするかっていうのは、多様化しているということですよね。

高橋光太郎氏:
そうですね。けっこうみんな、違うところに行っていると思います。ただ、給与が魅力的なのか、外資系に行く人が多いというのは聞きますね。僕の周りはエンジニアとか、それこそ今AIが流行っているので起業する方もいて、まちまちですね。

安藤優子:
外資系に行っちゃうというのは、ある意味日本の企業にとっては頭脳流出みたいな感じで、ちょっと心配ですが……東大が持っている“官僚育成機関”的な性格も、今後は変わってきそうですね。

(「直撃LIVE グッディ!」4月12日放送分より)

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