前立腺がん公表後、初の公の場

テレビ番組の企画で受診した人間ドックで前立腺がんが見つかった演出家の宮本亜門(61)さん。

4月12日、がん公表後、初めて公の場で記者会見を開き、胸中を告白した。

宮本亜門さん:
やっぱり一番つらいのは一人でいる時ですよ。やはりネットでどのようにつらいんだろう。どのように自分の人生を決めていこうかとか、これで(自分の人生を)終わらせたくないという思いがあったんです

宮本亜門さん:
まさか腫瘍があると聞いた時の驚きと自分の耳に入った時に「えっ」って。心の中は一瞬めまいがするような…これからどうしようというような感じ

その後の検査で、進行度合い比較的早期のステージ2で骨や臓器への転移はないことがわかった。

宮本亜門さん:
早期発見がどれだけその人の人生を変えるのかと感じます。転移してなかったと聞いたときはもうふぁーときてなんて幸せ者なんだ

宮本さんは2年前に受けた人間ドックで再検査の通知を受けていたが仕事を優先せざるを得ず、病院には行かなかったという。

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宮本亜門さん:
仕事があるから休めないよと。だって演出家が稽古場にいなかったらストップですから。もし(再検査で)何かあった時に稽古の始まりで中断したら舞台が上演されないかもというそっちの心配ですね

今回は2月から中国で予定していた公演が突然キャンセルとなり、偶然空いたスケジュールに医療番組からオファーを受けたことが、がんの発見につながった

宮本亜門さん:
全部偶然がトントントンと重なってくるとこれは本当にありがとうとしか言えない。

ーー巡り合わせ?

宮本亜門さん:
本当にわからないですね。運命なのか何なのか

宮本さんは、5月下旬には前立腺の全摘出手術を受ける予定だが、今後セカンドオピニオンにも耳を傾け冷静に状況を見ていきたいとしている。

(「Live News it!」4月12日放送分より)