国内で利用可能なコード決済は20種類!でも利用率は…
4月9日、KDDIがスマートフォンで店の支払いができる「auペイ」、いわゆるスマホコード決済のサービスをスタートし、話題となった。
「コード決済」とは、スマホ決済の中で自分のQRコードなどを表示し、それを対応する店舗で読み取ってもらって支払いをするキャッシュレスサービスのこと。
QRコードなどは、自分の銀行預金やクレジットカード、携帯料金などに紐づき支払いがされる仕組みだ。
コード決済は、一度表示すると使用制限時間が表示され、時間を過ぎるとコードが変わるため、安全性も高いのが特徴。ココ調の調べでは、現在、日本で使えるコード決済の種類は20にも上った。
今、まさに世は「スマホコード決済戦国時代」に突入しているのだ。
しかし、都内で100人に聞いたところ、「コード決済を利用している」と答えたのは25人。半数以上の75人は利用しておらず、まだ浸透しているとは言えない状況だ。
この状況に対し、ポイント研究家の菊地崇仁さんは、「今は本当にコード決済をやらないと損!というくらいお得です」と呼びかける。
そこで、今回のココ調は、コード決済を初めて利用する人に向けて、どうすればお得な使い方になるのかを徹底的に調査した。
「使いこなせたらカッコいい」大学生がコード決済に初挑戦
大手リサーチ機関のDMM研究所は、今年2月時点で日本で多く使われているコード決済を発表。上位5つには、次のようなコード決済が並んだ。
第1位:日本大手通販サイトを手掛ける楽天の「楽天ペイ」
第2位:100億円キャンペーンで話題の「PayPay」
第3位:LINEのサービス「LINE Pay」
第4位:携帯会社ドコモの「d払い」
第5位:通販大手Amazonが手掛ける「Amazon Pay」
しかし、街で聞いた利用率は3割以下。その理由を聞くと、「興味はありますけど…詳しくわからないから、イマイチ手が出せない」「なんか難しそうで…情報がないから」など、多くの人が興味はあるが、使い方が分からないということだった。
そこで、興味はあるが使ったことがない人に、初めてのコード決済に挑戦してもらうことに!
協力してくれるのは女子大学生の石渡さん。コード決済に対する印象を「CMでは見たことあるんですけど…ちょっと難しそうだなと思って。興味はあります! 使いこなせたらカッコイイなと思って」と話す。
そんな石渡さんに登録してもらうのは、よく使うアプリだというLINEの「LINE Pay」だ。
登録の手順は簡単。まずLINEを立ち上げて、右下の「ウォレット」を選択する。 赤いプラスマークを押すと、入金方法が表示される。
銀行口座、セブン銀行ATM、QRコード/バーコードチャージ、LINE Payカード レジチャージ、コンビニ、オートチャージの中から入金方法を選択して、自身の銀行口座など個人情報を入力すると、設定完了だ。
「思ったよりすごく簡単で、すぐに登録できました」と笑顔の石渡さん。登録はスムーズに完了し、1000円をチャージしていざ買い物へ!
向かったのは、ラインペイが使用可能な大手雑貨店のロフト。ロールタイプの付箋を購入することにした石渡さんは、会計のためレジへ進む。
店員:
一点540円でございます。
石渡さん:
あ、ラインペイでお願いします!
スマホを操作してLINE Payのコード支払いを選択し、それをコードリーダーにかざすと手際よく決済が完了した。
石渡さんが「お財布出さなくていいのですごくよかったです」と言うように、コード決済なら、財布を持たずスマホだけで買い物することが可能だ。さらに、別の2人に協力してもらって初めてコード決済で商品を購入してもらうと、全員が「意外と簡単だった」と答えた。
「使い方がわからない」に続いて街で多く聞かれたコード決済を使わない理由。それは、「種類が多くて、何を基準に選べばいいのかわからない」というもの。
ココ調取材班がビックカメラで調査してみると、レジには利用可能なコード決済として、PayPay、LINE Pay、d払い、アリペイ、WeChatPay の5種類が案内されていた。(4月8日時点)
さらに、パルコではオリガミペイ、アリペイ、WeChatPay、LINE Payの4種類、ファミリーレストランのガストでは、フリマアプリ・メルカリのコード決済「メルペイ」が利用可能。
コード決済は、場所によって使える決済と使えない決済があるのだ。確かに、これではどれを使えばいいかわからない。
そこで、3人の専門家にコード決済どんな使い方が一番お得なのかを聞いた。
「複数のコード決済を使い分け」がコツ? 実践する大学生も
コード決済のお得な使い方を聞いたのは、コード決済に詳しい「Card Wave」編集長の岩崎純さん、ポイント研究家の菊地崇仁さん、スマホジャーナリストの石川温さん。
すると、3人とも「いろいろなコード決済を多用すべき」と回答した。
菊地崇仁さん:
各企業がどんどん参入していて、参入するたびに大型キャンペーンをやっているんですね。これを使い分けていくとお得です。
新規のユーザーを獲得しようと、現在、多くのコード決済が還元率の高いキャンペーンを行っているというのだ。実際に、ココ調が調べただけでも11のコード決済がキャンペーンを実施中だった。
さらに、コード決済の大きな利点は、多くが現在年会費や手数料が無料のため、いくつコード決済をもっても問題なく、スマホのアプリのためクレジットカードのようにかさばらないという事が挙げられる。
男子大学生の菊地さんは、3つのコード決済を利用中しているという。
菊地さん:
たくさんポイントが貯まりますし、使える店と使えない店があるので、少しでもたくさんポイントを貯めたいと思って、うまく使い分けています。
コード決済を使い分ける菊地さんに、3つの店舗で充電器、ネックピロー、ロールケーキの合計8497円分の商品を3つのコード決済を利用して購入してもらった結果、615円お得に購入することができた。
ポイント研究家の菊地崇仁さんによると、コード決済の還元キャンペーン合戦は、消費税増税が実施される今年10月まで行われる見通しだという。
ポイントには有効期限つきの場合もあるため、チェックして賢くお得に買い物を楽しんでほしい。
(「めざましテレビ」『ココ調』4月10日放送分より)
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