ゴーン容疑者の妻キャロル夫人がフランスのラジオに語った言葉

カテゴリ:ワールド

  • ゴーン容疑者の妻・キャロル夫人が5日出国、フランスへ
  • 現地のラジオで「夫を解放するよう要請する」と訴えた
  • キャロル氏も事件に関与か?9日にはゴーン容疑者の反論映像が公開

「夫は何の根拠もなく独房に…」 妻が訴えた無実

FNNのカメラがパリで捉えた、日産前会長ゴーン容疑者の妻・キャロル夫人の姿。
ゴーン容疑者が再逮捕された翌日にフランスに渡り、7日、現地のラジオに出演していた。
 

キャロル夫人の音声:
私はフランスの大統領に、夫を独房から解放するよう要請します。彼はすでに111日間独房生活を強いられています。
フランスは人権大国であり、(日本では)何の根拠もなく独房に閉じ込めているにもかかわらず、フランスは何もしない

(逮捕の時)朝5時50分に来て「あなたを再逮捕します」と言われ、ゴーン氏はシャワーを浴びチョコレートをポケットに入れようとしたがダメで、「チョコくらい良いでしょ」と言ったら、英語で「ここは日本です。日本の法に従って」と言われました。
 

夫人の会社にも数億円の資金が…

自らの口で、夫の無実を訴えたキャロル夫人。
しかし、そのキャロル夫人自身も、ゴーン容疑者にとって4回目の逮捕容疑となった、いわゆる“オマーンルート”で支出された金の流れを知る1人である可能性があるのだ。

日産からオマーンの販売代理店に支出された資金はレバノンのペーパー会社を通じてゴーン容疑者の家族が経営する会社に送金されていた。その家族が経営する会社が30億円が送金されたとされるゴーン容疑者の息子が経営するShogun(ショウグン)社と、数億円が送金されたとみられるキャロル夫人が代表を務めるビューティーヨット社だ。
 

このビューティーヨット社に流れた資金は、「SHACHOU(シャチョウ)号」と名付けられたクルーザーの購入などに使われたとみられている。 

“お嬢様”のキャロル夫人 メディア露出の理由は?

では、キャロル夫人とは一体どんな人物なのか。
ゴーン容疑者を20年にわたり取材してきたジャーナリストの井上久男氏によると、キャロル夫人は現在52歳のレバノン系アメリカ人で、親が金融系の企業を経営している、いわゆる“お嬢様”だという。
 

井上氏:
見た感じ頭が良くて、弁が立つし、ちょっと気が強いという感じがしている。
自分の夫を守るという意味で、メディアに積極的に答えているところもある。

フランスメディアからの取材に対し、「聴取を求めるような日本語の資料に特捜部からサインするよう要求されたが断った。危険を感じた」と話した、キャロル夫人。

ゴーン容疑者が逮捕された4日、キャロル夫人は自身の携帯電話に加えレバノンのパスポートを押収されたということだが、パスポートを複数所持していたキャロル夫人は残っていたアメリカのパスポートを使い、5日に出国したのだという。 

捜査への影響は? 9日には新映像も…

では、容疑者の妻が出国したことで、捜査への影響は出ないのだろうか。
 元東京地検特捜部の若狭勝弁護士は「デメリットはあまりない」と語っている。
 

若狭氏:
妻から現在事情聴取ができないからといって、この事件が起訴できないということにはならないと特捜部は考えていると思います。
答えてくれずにこういった形で“逃げてしまう”ことのような印象を(世論や裁判所に)与えてくれれば「(キャロル夫人に)後ろめたさがあるんだろう」ということで…いずれにしても特捜部とするとデメリットはあまり無いかと。
 

一方、8日に開かれた日産自動車の臨時株主総会では、ゴーン容疑者の取締役解任が決定。
およそ20年に及ぶ“ゴーン体制”に完全に終止符が打たれることとなった。
 
 
9日には、保釈中に記録されたゴーン容疑者の反論映像が公開されることが決定しているが、およそ9分間とされる映像では何が語られているのか。
そして、キャロル夫人が事件に関わっていたのか、いないのか。
今後の捜査が注目される。
 
 
(「Live News it!」4月8日放送分より)