鍵締めたっけ?…出先での“モヤモヤ”を解消できる新サービスを詳しく聞いてみた

カテゴリ:国内

  • YKK AP株式会社が鍵の締め忘れを予防するサービス「ミモット」を実施
  • 鍵を締め忘れるとスマートフォンに通知
  • スマートコントロールキーならば、子どもが帰宅したこともわかる

何とも言えない不安感を解消

朝など急いで外出した際にふと、自宅の戸締りしたかな?…と不安を覚えたことは誰しもがあるだろう。

本当にうっかり鍵を締め忘れていたら空き巣など様々なリスクがある。
ただ、家を出てすぐならまだしも、出先から鍵がかかっているかを確かめるためにわざわざ家に帰るというのはあまりにも現実的ではないように思える。

鍵そのものの性能は進化しているが、何とか鍵の締め忘れを早めに教えてくれるシステムはないものだろうか。

そんな中、YKK AP株式会社がIoTで鍵の締め忘れを防止する新サービスの「ミモット(mimott)」を開始した。

果たしてどのようなサービスなのか。まずはYKK APが公開している紹介動画を見てほしい。

ドアや窓を締め忘れたらスマートフォンに通知

簡単にいうと、窓やドアに専用のセンサーを設置し、そのセンサーが鍵の締め忘れを検知し、専用アプリを通じて利用者のスマートフォンに通知が送られるというシステムだ。

そして、通知にも様々なバリエーションがある。

「お出かけ時戸締り通知」
家を出る際に、玄関ドアを施錠したタイミングで、解錠状態の窓や勝手口のドアがあればその情報をスマートフォンへ通知する。
家から離れる前に気がつくので、うっかり締め忘れる心配が無くなるという。

GPS戸締り通知」
スマートフォンのGPS機能と連動することで、自宅から、約50m程度離れた場合に解錠状態の玄関ドア・窓・勝手口ドアの情報をスマートフォンへ通知する。
通知が来なければ施錠されているので、外出先で鍵を締めたか不安になることを解消できるという。

玄関ドア見守り通知」
玄関ドアを解錠した際に、使用されたスマートコントロールキーの情報を、スマートフォンへ通知する。
この情報でドアが誰によって解錠されたか分かる。離れていても家族の誰が帰宅したかを把握できるので外出先でも安心だという。

余計な不安を解消してくれるというミモット。
開発のきっかけなどをYKK AP株式会社広報室 南雲 歩さんと清水宏則さんにお話を伺った。

空き巣被害の約半数が「カギの締め忘れ」

ーーミモットの名前の由来は?

見守り」+「戸締り」の意味を込めて「mimott」としました。「見守り」を「もっと」とも読みます。


ーーこのサービスを実施しようと思ったきっかけを教えて?

近年、カギそのものの防犯性は様々に進化しているものの、一戸建て住宅の空き巣被害の原因の半数約45%を占めるのが「カギの締め忘れ(無締り)」となっており、 なかなか減少しません。

建材メーカーとしてそういった開口部の戸締りのうっかり忘れを防ぐ商品をご提供したいと思い、今回の戸締り安心システムミモットが生まれました。

※参考情報:警察庁WEBサイト 住まいる防犯110番手口で見る侵入犯罪の脅威 侵入窃盗の侵入手段(一戸建て住宅 平成29年)より 

参考情報:警察庁WEBサイト 住まいる防犯110番  手口で見る侵入犯罪の脅威 侵入窃盗の侵入手段(一戸建て住宅 平成29年)より

出先での不安をなくせるのが一番の魅力

ーーミモットの一番の魅力を教えて?

開発背景でもありますが、これまで玄関ドアや窓のカギの締め忘れに対して、使用者の注意喚起でしか防ぐことができませんでした。
今回の戸締り安心システムミモットでは、窓・ドアのセンサーとスマートフォンをつなぎ、玄関を出て外出する際にカギの締め忘れを確認できるので、日常のうっかり忘れを防ぐことや外出先での不安を無くすことができるのが一番の魅力です。

また、窓のカギに内蔵されたセンサーは使用者のカギの操作(施解錠)により発電・通信を行う技術を活用しておりますので、電池などの電源や配線も不要です。


ーーミモットを制作する上での苦労はどのようなことがあった?

今回、窓や勝手口のカギ(窓:クレセント・勝手口:サムターン)にセンサーが内蔵されているのですが使用者のカギの操作(施解錠)により、発電・通信を行う技術を活用しており、実際の使用者の施解錠の動きと「施錠」「解錠」の信号を送るタイミングを合わせる部分に苦労しました。

窓・勝手口ドア用センサー

センサーには電源や配線は不要ということだが、このサービスを利用するために必要な商品は以下のようになっている。

〔ハード面〕
・引違い窓用クレセントセンサー
・勝手口ドア用サムターンセンサー
・玄関ドア スマートコントロールキー(「ミモット」専用インターフェースユニット設置)
・受信機(Wi-Fi機能付きブロードバンドルーターと接続)
⇒1台あたりセンサー64個まで接続可能

〔ソフト面〕
・「ミモット」専用スマートフォンアプリ(無料ダウンロード可能)

最低限、センサーと受信機、通知を受けるスマートフォンがあれば、「GPS戸締り通知」が届く設定も可能だが、「お出かけ時戸締り通知」「玄関ドア見守り通知」には、スマートコントロールキーと電気錠に対応するドアが必要となる。

利用者からは、「外出時に戸締りを確認でき便利だ」という声や、通知機能で本人が外出先でも、在宅している家族の動きや、子どもが帰ってきたことが分かるので安心できるといった声があるという。
せっかくなので、ちょっと細かいことも聞いてみた。

車で移動しても通知は50mで来るの?

ーーGPS戸締り通知」は、車の移動でも自宅から50m離れた時点で来るの?

端末のGPS機能を使い、設定された自宅位置より約50mの円内を超えた地点で本人の移動速度に関わらず通知がくる仕組みになっているので、 車などで移動した場合も、基本的には約50mの地点で通知がきます。

お持ちの端末のGPS機能の通信状況や、周辺の環境(高層ビルに囲まれているなど)によりGPSでの正確な位置特定が困難なケースもございますので、50m丁度の地点で通知がこない場合もございます。その場合でも数十メートルの誤差で通知がくるようにはなっております。

ーー在宅か外出かはどのように判断するの?

在宅か外出中かを判断する機能はございません。 在宅中でも通知機能をオンに設定している通知は届きます。
通知機能は個人別に設定が可能なので、例えば、いつも最後に戸締りをするお母さんは通知機能をオンに設定する、気になる場所だけ常に通知機能をオンに設定するなど、ご家族のライフスタイルに合わせて使い分けて頂く仕様となっております。

ーー自分が外出中に通知をオンにしている時に、在宅中の家族が窓など開けっ放しにしていた場合は通知は鳴る?

自身が外出中に玄関ドア戸締り通知をオンにしていた場合、該当の窓を家族が開けたままの状態で玄関ドアを閉める(施錠)と、通知が届きます。 通知は、玄関ドアを閉めたタイミングで届きますので、開いている状態で常時鳴り続ける仕様ではございません。


ーードアや窓を自動で閉める機能はあるの?今後、実装の予定は?

自動で施錠する機能はございません。
玄関ドアや窓の施解錠状態を通知する機能となります。
そのため通知が来た場合はご自分で閉めて頂く形になります。

戸締り安心システムミモット単独については、 外出する前に戸締り忘れを確認することを目的としたサービスになっているので、遠隔施錠の機能追加の予定は今のところございません。



最後に気になる費用の話。
利用するサービスによって必要な商品が異なるので全ては列挙できないが1例として参考にしてもらいたい。

利用する通知サービスは3種類全てで、受信機1台、電気錠対応のドアがあり、訪問サポートサービスを利用しないという条件。

受信機51,840円
ドアセンサー23,760円
スマートコントロールキー カードkey 2,160円

このケースの費用は77,760円で、このほかサービス料金が月額500円かかる。

何かと物騒な昨今、この金額が“安心代”として高いか安いかは人それぞれだと思うが、空き巣の原因の約半数が鍵の締め忘れという現状を考えると、あのモヤモヤ感を解消できるシステムがありがたいことは確かだ。