妻にも捨てられたか?!ゴーン容疑者 さらに遠のく「家族」と「保釈」

カテゴリ:ワールド

  • ゴーン容疑者の妻は事情聴取に応じずフランスへ出国
  • 事件の主人公の家族まで容赦なく捜査するのが特捜部のやり方
  • 過去には、妻がキーマンだった事件も

事情聴取に応じず出国した妻

カルロス・ゴーン容疑者の妻キャロルさん

オオシバくん:
カルロス・ゴーン容疑者の妻は事情聴取に応じなかったんだね?

平松デスク:
日産の資金の一部が、妻のキャロル夫人の会社に流れた疑いがあり、しかも、その資金で高級クルーザーなどを購入していたとみられているから、東京地検特捜部としてもその辺の事情を確認したかったんだろうね。

ゴーン容疑者の妻が所有していたものと同型のクルーザー

オオシバくん:
でも、妻まで逮捕したりはしないよね?

平松デスク:
それは分からないよ。
事件に関与した疑いがあれば、妻だって逮捕されるさ。今回は事件への関与は不明だけれども、キャロル夫人だって逮捕される恐れを感じて出国したみたいだからね。 

でもね、キャロル夫人が海外に出国したことで、実はゴーン容疑者の保釈が今後認められなくなるだろうね。パスポートがあれば海外に逃げちゃうって、裁判官が感じてしまうかもしれないからね。

主人公の家族も徹底的に捜査

平松デスク:
実は過去にも、特捜部は色んな事件で、その事件の主人公の家族を逮捕してきたよ。例えば、妻の逮捕で最も記憶に残るのが、2007年に起きた防衛装備品をめぐる汚職事件だね。防衛省の事務次官だった守屋武昌さんが、業者側から接待を受けるなどして収賄容疑で逮捕・起訴されたんだ。

防衛省の事務次官だった守屋武昌氏

この事件では、守屋さんと一緒にゴルフ接待を受けていた妻も逮捕されたんだ。守屋さんは、事務次官という身分で接待を受けていたからアウトだったんだけど、妻は、事務次官でも何でもないのに、逮捕されちゃったから、当時、かなり話題になった。

結局、守屋さんの妻は起訴されなかったんだけど、あの頃は、もっぱら守屋さんにプレッシャーをかけるために、特捜部が、敢えて妻まで逮捕したのではないか?と噂されたよ。

特捜部って、結構こういう手を使うんだよね~。僕は、特捜部が、ゴーンさんの妻に、事情聴取の要請をしたのも、実は、ゴーン容疑者側へのプレッシャーじゃないかと思っているんだ。

オオシバくん:
本当なの?それは、ちょっと考えすぎなのでは?

平松デスク:
まぁ、真偽は分からないけどね。
そう言えば、無罪となった陸山会事件では、特捜部が、小沢一郎さんの妻にも、事情聴取を要請したんだけど、あの時は、小沢さん側が、聴取に応じなかったんだよね。

一方で、事件の主人公の家族が、事件そのものに、ガッツリ関わっているケースもある。
昔の話で恐縮なんだけど、1990年代に二信組事件というのがあって、その時に逮捕された、山口敏夫・元労働大臣の姉や、最近だと、徳洲会グループをめぐる選挙違反事件での徳田虎雄氏の妻は、それぞれの事件ではキーマンとなっていたよね。

徳田虎雄氏の妻

オオシバくん:
奥さんや、お姉さんまで・・・。いくらキーマンとは言え容赦ないんだね?

平松デスク:
そうだね、容赦ないと言えば、2006年に起きた福島県知事汚職事件。当時の佐藤栄佐久・福島県知事が、収賄容疑で
特捜部に逮捕されたんだ。この事件では、佐藤・元知事の弟も一緒に逮捕された。建設会社側が、弟の会社が持っていた土地を通常の地価よりも高く購入したのをワイロと認定したんだ。

福島県知事汚職事件で逮捕された佐藤氏

平松デスク:
兄と弟が一体とみなされたということ。結局、佐藤・元知事も、弟も、有罪が確定したんだけど、この事件を取材した時は、正直、『家族も大変だ』と思ったよ。

あ~、そうそう思い出した。
この福島県知事汚職の捜査で大活躍をしたのが、今の特捜部長の森本さんだ。あの時、特捜部の次代を担うエースと言われていたもんね。その森本特捜部長の下、ゴーン容疑者の妻のキャロル夫人の扱いはどうなるんだろうね?

気になるところだ。

【執筆:フジテレビ 社会部デスク 平松秀敏】

カルロス・ゴーン カリスマの失墜の他の記事