東京都が地下鉄の新構想を発表

3月、東京都が発表した、「築地まちづくり方針」という築地市場跡地の活用法に関する資料に記載された地下鉄新線の構想。

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資料によると、銀座のど真ん中から「新築地」、「勝どき・晴海」、豊洲の「新市場」を経て、国際展示場駅までのおよそ5kmをつなぐ予定という。

地下鉄新駅予定地はどんな所?

現在、銀座エリアには、地下鉄は5路線走っていて、交通の便がいい場所とされている。

新駅は、築地市場跡地付近にもできる計画。周辺には、飲食店などが軒を連ね、観光客にも人気のスポットだ。

臨海部・晴海の新駅付近に行ってみると建設中の建物が多くあるが、取材した画面上のビル群は全て東京オリンピックの選手村になる予定だという。

 晴海・豊洲エリアでは現在、東京オリンピックの選手村や競技会場を建設が進んでいる。

オリンピック終了後「選手村」は1万2000人規模の街に!

オリンピック終了後、選手村は住宅街として生まれ変わり、1万2000人規模の街になる予定だという。

東京カンテイ市場調査部の井出武さんは「再開発で非常に生活しやすいという評価を受けたので、ニーズをさらに高めていくという効果が期待できる。ただ鉄道網が未整備なところがあり、それがまさに伸びしろの部分」と話す。

新路線が開通すると何が変わる?

そして新路線は、国際的イベントなどが開催される東京ビッグサイトまでつながる計画だ。

実際に開通すると、どれくらい便利になるのか。

現在のルートでは、国際展示場駅から銀座駅までは鉄道を2回乗り換え、およそ30分かかる。

鉄道アナリストの川島令三さんによると、1km前後の駅間距離だと「1駅間で2分」というのが大体の目安の為、5~6駅だと10分前後で目的地に到着するという事で、新路線が開通すれば、大幅な時間短縮が期待できるという。

東京都から、正式決定の発表はまだないものの、地下鉄新線は2040年頃までの完成を計画している。

羽田まで延ばす新計画も検討中

さらに期待がかかるのは、銀座からさらに延伸して秋葉原につなげ、つくばエキスプレスと乗り入れする案や、国際展示場から羽田空港へつなげる案である。

ただ、新路線を羽田空港までつなげると予算も倍増するため、課題も残る。
正式決定や着工などはまだ先の話のため今後の東京都の動向に注目だ。

(「めざましテレビ」4月5日放送より)

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