新元号発表! 有識者からも期待の声

きょう発表された、新元号「令和」。
 たちまち日本各地で起きた“令和現象”に注目した。
 

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午前9時半に始まった元号に関する懇談会には、京都大学の山中伸弥教授や、直木賞作家の林真理子氏ら9名の有識者が出席。
午前10時20分ごろからは衆参両院議長らから意見聴取を行い、午前11時ごろ首相官邸での全閣僚会議を経たのち、臨時閣議で正式に決定。午前11時41分に菅官房長官より発表された。 

山中伸弥教授:
「令」という字はこれまで元号に使われていない。「和」というのは昭和の和でもありますし、まさに伝統を重んじると同時に新しいものにチャレンジしていく、日本のこれからの姿勢に非常にぴったりの元号。 

林真理子氏:

私も作家のひとりとして、万葉集ブームが起こるんじゃないかと思って、とてもうれしく思います。
 

発表の瞬間、東京・渋谷や新宿には街中のモニターにくぎ付けになる人たちの姿が見られ、JR大阪駅前には“歴史的号外”を求めた人たちが殺到し、一時救急車も出動する混乱が起きる事態となった。
 
 

町からは喜びの声続々

日本各地で起きた“新元号フィーバー”。
大阪と同じく、号外を求めた人が殺到した東京・新橋駅前では“令和ラベル”のコーラを無料配布。
ボトルを手にした人からは「記念にとっておこうかな」と嬉しそうな声が挙がった。
 

横浜市の八景島シーパラダイスでは、オタリアのレオくんが口にくわえた筆で「令和」の文字を書くパフォーマンスが行われ、神戸市にあるサウナでは、客たちが湯に浸かりながら「令和」と書かれた額縁を掲げてポーズをとる一幕も。
 

さらに、福島市の明治病院では“令和元年ベビー”を出産予定のお母さんたちから「新時代の、新元号の最初の子供なので、(名前は)それを考えてつけたい」「平和の『和』が入っているので、平和に和やかに過ごせればいいなと思っています」などの声が挙がった。
 

“日本最速”目指して…早くも“令和グッズ”登場

そんな中、新元号の発表を落ち着かない様子で待ち構えていたのが、“日本最速の令和グッズ”販売を目指す
広島 福山市の精密部品メーカー「キャステム」。

菅官房長官の発表と共に、すぐさま開始されたグッズの製作。
「令和」の文字データを竹型のぐい飲みにレーザー刻印し、出来上がった商品を早速撮影しネットショップにアップする早業で、かかった時間はわずか2分27秒
キャステム新規事業本部の池田真一さんは「これが日本最速であればすごく嬉しいです」とコメントした。
 

長野県南箕輪村のTシャツプリント業者でも、新元号発表後すぐさま「令和」の文字を入れたシャツを作製。
 問屋街デザイン事業部の竹内達也ゼネラルマネージャーは「予定時間よりもおして、なかなか発表されなかったので、あせらされたところがあるんですけど、その後はすんなり進んだのでほっとしている」と話した。

“令和特需”を当て込む各企業。
都内のスーパーでは店内を「令和」のチラシや看板が埋め尽くし、さらには新元号の典拠となった『万葉集』に問い合わせが殺到。
新宿区の書店では、これまでは月に1冊程度の売れ行きだったというが、約60冊もの注文があったという。

さらに、新元号と「同じ名前」の人も一躍時の人に。

静岡・浜松市で農家を営む名倉令和さんは「ビックリしました。今まで名前を読んでいただけないことが大変多いものですから、これから胸を張って『元号です』と言えるだけ楽だなと…」と笑いをこぼした。

“令和現象”に揺れた日本列島。
「令和元年」を迎えるまで、あと30日となった。


  (「Live News it!」4月1日放送分より)