廃校となった小学校が、大学生によって復活する。学生が授業を全てプロデュースし、小学生に向けて、1日限定の学校を開校するプロジェクトが動き始めた。

廃校になった小学校を再び…

プロジェクトの舞台となるのは、岡山・和気町にある旧和気小学校。児童数の減少などにより、2017年3月に閉校した。

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閉校から5年。この学校を再び学び舎として復活させようと動き出したのが、環太平洋大学・次世代教育学部の学生たち。通常は実習の機会がない1年生が、授業を行う場所や内容まで自分たちで計画し、先生となって小学生に教える。

アイデアを膨らますため、この日は廃校となった校舎を見て周った。

学生:
思ったより校舎が古かったので、もう少し考え直そうかな

和気町では、5年前に5つの小学校が閉校となった。町の少子高齢化が進む中、地域の活性につなげることも、このプロジェクトの目的の1つ。

学生たちの"やりたい"授業とは

校内を散策した学生たちは、やりたい授業を自由にイメージして提案していく。

学生:
好きな楽器を選んでもらって、練習して、最後に子供たちが発表する。大事なのは音楽の授業ではなく、最後まで諦めずに何かをやり遂げる大切さを伝えること

学生:
大きいホールがあった。当初はデジタルで、タブレットを使って自分の心をつくることを考えていたが、とりあえず体を動かして表現する

学生:
きょうここで見て思ったのは、放送室を活用して、人前で話すのが苦手な子でも、何か越しには話せると思った。放送を使ってクラスに何かを発信して、自分を出していく授業もしたいと思った

環太平洋大学 次世代教育学部・畠中要輔特任准教授:
このフィールド(小学校)に来たら、学生たちの表情が変わった。より自分たちがやらないといけない事や、やりたい授業がイメージできたと思う。学生同士が協働して、最後までやり抜くことで、プロジェクトを通してスキルを磨いていってほしい

10月25日に開校する1日限定の「夢の学校」。どんな授業になるのか学生たちの挑戦が始まった。

(岡山放送)

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