新型コロナウイルスの感染第7波に入り、高齢患者の死者の増加が目立っている。なぜ高齢者の死亡が増えているのか?医療現場に立つ医師に、現状を聞いた。

福井市の安川病院。第7波に入り、介護に手がかかる高齢患者の入院が増え、職員の感染によりスタッフの確保も難しい現状を抱えている。

安川医師:
「認知症の強い患者さんも受け入れざるを得ない。隔離している部屋から出てくることもある。コロナの患者は原則長く接触しないことになっているが、おむつかえなどがあり、時間がかかるため感染のリスクがあがる」

依然、医療現場は逼迫しているという。BAー5の出現で重症患者数は減ったものの、亡くなる高齢者は増えている。

安川医師:
「高齢の方は、オミクロン株では重症化しない、今のオミクロン株に関しては死ぬ病気ではないとわれわれは考えるようになってきている。せっかく病原性は強くなくなっているのに、完全におさえきることができないのが現状」

コロナの症状では重症化はしないとしながらも非常に強い感染力が問題だと指摘する。第7波で感染者数が一気に増加し医療現場がひっ迫。入院病床も限られている。そんな中、高齢者施設での集団感染も多数発生している。病院では高齢者施設で感染した患者をすべて受け入れる体制がなく、施設で直接診察する医師はいない。基礎疾患のある高齢患者が急に状態が悪化した場合、治療が遅れ死につながるケースも多いという。

一方、県は8月、高齢者施設に医師や看護師などのチームを派遣する往診チームを検討すると発表した。安川医師は高齢者の「助かる命」を救うためには「医師による早期治療が欠かせない」と訴える。

安川医師:
「最初にかかったときに何らかの医療の手当、飲み薬など施設でも点滴とか早い措置をとれるような手立てを考えている。これだけのことがあって協力してもいいよという医師がいれば動きを活発にしていく時期。なるべく出た病院で初動を対処して、それを手助けするためのチーム、有志が集まっているチームでやる」

「早期治療が命をつなぐ」。医療現場が厳しい現状を抱える中、医療チームの体制を整え、早期に動き出したいと強調した。