アメリカのトランプ大統領は、英語をアメリカの公用語とする大統領令を発表しました。アメリカが連邦レベルで公用語を定めるのは初めてです。

1日に発表された大統領令では、「(1776年の)建国以来、英語は母国語として使用されてきた」としたうえで「国が指定する言語は、結束した社会の核となるものだ」と指定の理由を説明しています。

歴史的に多くの国から移民を受け入れてきたアメリカが連邦レベルで公用語を定めるのは初めてです。

指定に伴い連邦政府機関などが英語を話さない人向けの言語支援を提供するよう義務付けた方針も廃止されます。

トランプ氏は2024年の大統領選挙期間中、不法移民に対し「彼らは英語も話せない」などと発言していて、大統領令は、不法移民に反感を持つ保守派に配慮する狙いもあるとみられます。

アメリカ国勢調査局の2019年の調査では、英語以外の言語を家庭で使用する人は6780万人に上っていて、中でもスペイン語は、移民の増加などに伴い3000万人以上増えています。

フジテレビ
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国際取材部
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