フランスのパリ市がXの使用を停止すると発表しました。
パリ市は16日、声明を発表し、アメリカの実業家イーロン・マスク氏が所有するSNSのXについて、マスク氏が買収してから「偽情報や暴力的なメッセージを助長している」として、今月20日から使用を停止すると発表しました。
また「最近はドイツやイギリスなど特定の国への干渉を行っている疑いがあり、民主主義の根幹を揺るがす事態だ」と指摘しています。
パリ市は2009年以来、15年以上にわたり情報発信ツールとしてXの前身であるツイッターを開設し、フォロワー数はフランスの自治体として最も多い220万人に上っています。
Xをめぐっては、パリ市のイダルゴ市長が2023年に「偽情報や人種差別を広めている」と批判して使用をやめています。
パリ市が使用を停止する1月20日は、アメリカのトランプ次期大統領が就任する日で、マスク氏は政権の要職に就くことになっています。