立憲民主党の代表選挙への立候補を表明している枝野幸男前代表は1日、地元・さいたま市で講演し、前回3年前の衆院選での共産党などとの選挙協力について、「ものすごく反省している」と述べた。
枝野氏は、2021年の衆院選で、代表として共産などとの選挙協力を進めたが、敗れて引責辞任している。
講演で枝野氏は、「3年前は、他党に助けてもらわないと選挙が戦えない、政権が取れないという弱っちい政党に我々は見られていた」と指摘。
そして、「目指す社会が違うのにガッチリと組むことは、我々が目指すものが見えにくくなるという状況を作ってしまったという意味では、ものすごく反省している」と振り返った。
その上で枝野氏は、「全国共通してどこかの党と組むことをやっている限り、政権は取れないと確信している」と述べ、共産などとの全国一律の選挙協力に否定的な考えを示し、あくまでも選挙区や地域ごとに連携を進めるべきだとの認識を強調した。
さらに枝野氏は、共産などとの連携のあり方について、「明確にしようというのが、この代表選挙の争点かもしれない」と述べた。
立憲の代表選挙には、野田佳彦元首相が出馬を表明し、現職の泉健太代表が再選を目指しているほか、当選1回の吉田晴美衆院議員が立候補に意欲を示している。