「結婚式のハードルを下げたい」。誰もが祝福されるウエディングをプロデュースします。

笑顔が絶えない新郎新婦に、ゲストに釜飯を配る姿や、一人一人に寄せ書きされたメッセージカードまで。
これまで1000組以上のユニークな結婚式を生み出し、業界の口コミランキングでも1位を獲得している「CRAZY WEDDING」。

独自のプロデュース力を生かし、次に挑戦するのは…。

「結婚式のハードルを少し下げる」と話すのは、プロデューサーの渡部恵理さん。
世界中の国際問題を学んだ際に、ある違和感を抱き、新たなセレモニーの形を模索しています。

多くの人に囲まれ祝福される男性カップルや、手紙を読み合い抱き合う女性カップルの姿も。

こちらの結婚式場で行われているのは、トランスジェンダーや同性愛者のカップルに向けて、人生を祝う機会を提供するプロジェクト「CELEBRATION for All」です。

プロジェクトの原点にあるのは、渡部さんがLGBTQの祭典「東京レインボープライド」で開催した“誓いのセレモニー”というイベント。

日本では同性婚が認められていない中、祝福の場を平等につくりたいという思いで専用ブースを設置。
当事者たちから、さまざまな葛藤を聞くきっかけとなりました。

CRAZY WEDDINGプロデューサー・渡部恵理さん:
私たちなんて結婚式する価値がないと思っていましたと。法制化の道のりも長いですし、海外に行くとあらゆる多様な人たちが幸せな姿があって、そこに対して、しっかり法律が整備されている国もあったり。式というもの自体のハードルだって変わってもいいし、全ての人を等しく祝う機会を作る。

20組以上のLGBTQのカップルのセレモニーをプロデュースしてきた渡部さん。

日常的に祝福される機会が限られているからこそ力を入れたのは、2人のこれまでの歩みを振り返ったり、感謝の思いを伝えられるプログラムの設計です。

カップルと話す際も、「新郎様」「新婦様」ではなく、名前で呼び掛けるように。
衣装にも配慮し、ドレス2着、タキシード2着のセットプランを選ぶこともできます。

セレモニーに参加した女性カップルは、「自分の中にある気持ちを書いたり、読んで教えてくれたり、ケンカすることがあっても立ち返れるポイント」「実は、祖父と祖母が古風な考えで、私たちの幸せの姿、2人で生きていく姿を見てもらい、納得してもらえた」と話しました。

LGBTQのカップルのセレモニーを当たり前にするべく、社内でも定期的に勉強会を実施。
ウェディング業界から支援の輪を広げていきます。

CRAZY WEDDINGプロデューサー・高橋遥さん:
入社する前に「CELEBRATION for All」という活動を知っていて、発信する側になってみたいという思いがずっとあった。

CRAZY WEDDINGプロデューサー・渡部恵理さん:
社員のみんなでも、これは感覚的に持つのが難しいと思う。「LGBTQの方が来た。どうやって接しよう」とか「何を気をつけてあげよう」とか。LGBTQのカップルが結婚式をする、しないではない、新しい世の中ができたら良い。世の中の多くの人に勇気を与えられるか問いながら進化していきたい。

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