「暮らしのソレ! から」。

17日、東京都で、新たに293人の感染が確認され、17日もまた過去最多を上回った。

しかし、こうした状況は、東京だけではない。

16日の東京都に隣接する3県の感染者数だが、神奈川が48人、埼玉が49人、そして、千葉が32人と、いずれも緊急事態宣言の解除後最多となっている。

加藤綾子キャスター「二木先生、この状況をどうご覧になりますか?」

昭和大学 医学部・二木芳人客員教授「やはり、東京だけではなくて、周辺の県にも、こうして感染がどんどん広がっていってると。あとは全国でも、大阪あたりも連日、記録を更新していますね。この数字を見てみると、一番気になるのは、感染経路不明率ですよね。東京47%ですけど、埼玉は60%です。これは非常に危険な数字だと考えなきゃいけないと思いますよ」

そうしたことが影響して、16日、「Go Toトラベル」で東京は除外となった。

しかし、数字を見てみると、隣接する、ほかの県も高い数字になっている。

株式会社イー・ウーマン社長・佐々木かをりさん「感染者がこれだけ増えているわけですから、臨機応変に状況を改善するというか、対応する、変更することは大切なことだと思います。だけど、東京だけ除外しますというのは、ちょっとどうだったのかなと。せめて、東京だけ時期をずらしますという発表にしていただけたら、よかったんじゃないかと思いますけど」

17日、神奈川県では、新規感染者数が40人前後ならば、神奈川県独自の警戒アラート「神奈川警戒アラート」を発令するとしている。

そして、17日、43人の感染が確認された。

このアラートが出ると、県民に外出自粛を要請するとともに、事業者に感染防止対策の再確認、徹底を呼びかけるなどとしている。

加藤キャスター「風間さん、こうした神奈川県の対応はどうご覧になりますか?」

フジテレビ・風間晋解説委員「当然、外出自粛の要請はするんでしょうけども、その場合に、神奈川県のGo Toトラベルはどうなるのかというところが、問題といえば問題ですよね。わたしは、国の事業なので、国に判断は預けるということになるんじゃないかと思っているんですけども」

加藤キャスター「ちょっと、足並みがそろっていないところも、わたしたちからすると、どうしたらいいんだろうと迷いが生まれるわけですよね」

風間解説委員「確かに、東京都と隣接する3県は、生活圏が重なっているとか、一体だとかと言いますけれども、それはあくまで都合のいいときだけで、そうでなければ、すぐバラバラに動く。それが実態なんだなって、あらためて思い知らされた感じですね」

こうした中、16日、専門家からは、東京が危機な状況にあるという指摘が相次いだ。

Go Toトラベルの見直し報道の中、16日、非常に気になる発言があった。

東京大学 先端科学技術研究センターの児玉龍彦名誉教授は16日に、国会で「新型コロナウイルスは、変異のスピードが速い。武漢型、欧米型など次々進化している。国内では、東京型・埼玉型が多い。1人の人から2種類のウイルスも出ている」と発言した。

一方、杏林大学病院の高度救命救急センターの山口芳裕センター長は、「新型コロナに感染した患者が増加するスピードが、ベッドを集める速度を上回っている」と指摘した。

つまり、都がなかなかベッドを確保できないため、患者の増加に追いつかず、このままだと、ベッドが足りなくなると警告している。

加藤キャスター「きのう国会で、埼玉型、東京型という、『え、そんなものがあるの?』ってドキッとしたんですが、二木先生は、このお2人の意見をどうご覧になりますか?」

二木教授「それぞれ大変重要な情報だと思いますね。まず最初の児玉先生のデータは、これは要するに、今の感染状況を表しているわけです。一番最初に武漢型が入ってきた時、わたしたちは、クラスター対策を中心に、なんとか制圧したんですね。そのあとヨーロッパのものが入ってきて、これに対して、緊急事態宣言とか、皆さんの自粛で、なんとか抑え込んだと。それで今、また増えてますよね。ひょっとすると、それのもとが、東京で新たに変異を起こした、あるいは埼玉、2つ違うタイプだとおっしゃってますが、そういうようなものが、もとになって、また新たな感染が起こりかけているんじゃないかということですから、ここは注視して見ていかなければいけませんね。山口先生の方は、以前から言っていることですが、やはり今、ベッドが、都は1,000床から1,500床、2,700床と、準備を順次、進めているとおっしゃっていますが、そう簡単にベッドの数合わせだけじゃなくて、人員配備とかでも時間がかかるんですね。それが、今の伸び方についていってないというご指摘ですから、これも大変気になる情報です」

加藤キャスター「これらは警鐘を鳴らしているということで、しっかり受け止めなければならない情報ですが、佐々木さんはどうご覧になりますか?」

佐々木さん「ウイルスのスパイクの形とか量が違うのが、アメリカ型が出てきた時に学習したと思いますが、これは、わたしの理解では、インフルエンザに、A型・B型があるみたいに、いろんな型があるのかなと。そうすると、今まで作っていたワクチンが違ってこなくちゃいけなくて。そうなると、ワクチンの開発が遅れて治療というものが遅れてしまう。だから、収束に余計に時間がかかるということかなと心配しているんですけど」

二木教授「今のこのあたりの変化は、インフルエンザのA・Bほどは大きくないですが、これらには、小さな変化があって、それが5,000種類以上あるといわれています。その中で、大きな変化が起こって、そういうウイルスが非常に人に対して感染力を強めてくると、今言われたように、ワクチンが作っているものがだめになるので、別のものを作らないといけない、そういうことにもなりかねないということですね」

加藤キャスター「二木先生のお話を聞くと、ちょっと怖くなりますけど、風間さんはどうですか?」

風間解説委員「児玉先生の件で、埼玉型があるなら、神奈川型とか大阪型というのも当然あるのかなと思いますが。でも、とにかく児玉先生のお考えというのは、とにかくPCR検査を圧倒的に拡充することが対策の基本であって、そうであって、初めてウイルスの実態に迫り、今後の適切な闘い方もわかってくるということなんじゃないかと思います」

加藤キャスター「まだそこは可能性という段階での指摘ですから、いろんな方の話を聞くと、PCR検査をしっかりとというところにたどり着きますね」