逮捕の男「台所にあった包丁で刺した。殺すつもりだった」

台所にあった包丁で刺した。殺すつもりだった

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こう供述するのは12日、24歳の会社員・田口朱音さんが刃物で腹部を刺され死亡した事件で、逮捕された住所不定のアルバイト吉直優一容疑者36歳だ。
吉直容疑者は田口さんの腹部を刃物で複数回刺して殺害した疑いが持たれている。

14日午後1時前、兵庫県・飾磨警察署から神戸地検・姫路支部へと身柄を移された吉直容疑者。
うつむき加減で車に乗り込み、深々と被ったフードとマスクで目元は見えるものの、表情はうかがえない。

6歳息子が近所にSOS「お母さんが刺されて死にそう」

吉直容疑者と田口さんの間に何があったのだろうか。
兵庫県姫路市の集合住宅で6歳の息子と2人で暮らしていた田口さん。

事件が起きたのは12日午後1時過ぎ。

119番通報した男性:
「お母さんが刺されても死にそうなんや」と。

現場に居合わせたとみられる6歳の息子が近所に助けを求めたことから事件は発覚した。

犯行後、田口さんの車を使い現場から逃走した吉直容疑者だったが、その後姫路市から約100キロ離れた京都市内の警察署に出頭した。

逮捕の男「別れ話で口論になった」

田口さんは6月9日、吉直容疑者に「顔を殴られた」と自ら警察に通報していた。

しかし、傷害容疑で吉直容疑者に逮捕状も出ていたが、その後被害届を取り下げたということだ。

警察によると、吉直容疑者は田口さんのことを「彼女」だと説明していて、「別れ話で口論になった」と供述していることが分かった。

一方で、田口さんは6月、被害届を提出した際に吉直容疑者のことを「知人」だと話しており、2人の説明には食い違いがあるということだ。

室内には凶器とみられる血のついた包丁が残されていたことから、警察は吉直容疑者が突発的に犯行に及んだとみて調べを進めていて、14日田口さんの司法解剖を行うとともに動機などについても追及する方針だ。

(Live News it!7月14日放送分より)