投資会社代表・三浦清志容疑者を逮捕
「太陽光は儲かる、自分だったらもっと稼げる」、こう周囲に語っていたとされるのは、今月7日、東京地検特捜部に業務上横領の疑いで逮捕された三浦清志容疑者(43)だ。三浦容疑者は、管理を任されていた会社の資金4億2000万円を別事業での債務返済や個人的な借金の返済などのために流用したとされる。

この事件は、特捜部が去年春、兵庫県内の太陽光発電事業で三浦容疑者とビジネスパートナーを組んで出資を行った都内の不動産会社社長から「詐欺」の疑いで刑事告訴を受けたことがきっかけで、一連の五輪事件と並行して水面下で捜査が続けられていた。
そして今年1月、特捜部は「詐欺」から「業務上横領」に容疑を変更し、三浦容疑者の会社などを捜索したほか、妻で国際政治学者の三浦瑠麗さんが経営する会社も関係先として家宅捜索した。FNNは去年からこの兵庫県内の太陽光発電事業について取材を進めていた。
“太陽光は儲かる”三浦容疑者の転換期
関係者によると、2015年、三浦容疑者と告訴した社長は知人を介して出会った。当時、三浦容疑者は太陽光発電事業に関する外資系企業の日本支社長をしていた。そして2017年、三浦容疑者と社長は岩手県での太陽光発電事業を立ち上げ、ここからビジネスパートナーとしての関係が始まったとされるが、この事業の成功が三浦容疑者の転換となったようだ。

「太陽光は儲かる、自分だったらもっと稼げる」と周囲に語っていたという三浦容疑者は、社長に次々と事業出資の提案をしていくことになった。社長は、当初は提案に慎重だったが、兵庫県福崎町の事業については前向きに検討したという。そして2019年6月、契約書に調印し、出資金10億円の振り込みを始めた。しかし、その後トラブルは起こった。
はぐらかす三浦容疑者
契約締結後、当然プロジェクトは進んでいるものだと考え、社長は進捗の確認を続けた。やりとりは痕跡を残す意味もあり、基本的にはメールで行っていたという。

しかし三浦容疑者からは「お待ちください。しっかりやっています」という短いメールのみで具体的な内容はなかった。2019年12月、三浦容疑者と社長は会って進捗について直接問うことになった。しかしそこでも三浦容疑者はメールの文面と同様“はぐらかす”スタンスを変えなかったという。社長の不信感は募っていく。
太陽光発電事業のヤミを暴けるのか
2020年夏、一向に進まないプロジェクトに業を煮やした社長は土地の登記を調べたという。すると発電事業を行う合同会社に移転しているはずの予定地の所有権が全く移転していないことが判明する。建設の見込みは全く立っていない状態だった。

社長はここに至り告訴を決断したという。東京地検特捜部は社長と三浦容疑者のこうしたやりとりや経緯を把握し、事件の解明を進めている。太陽光のヤミを暴けるのかどうか注目が集まるなか、関係者は述懐する。「太陽光発電は地べたを扱う商売。そんな綺麗には絶対いかないんです。」
(フジテレビ社会部・司法クラブ)