FIFAワールドカップ(W杯)で強豪ドイツを撃破し、旋風を巻き起こしている日本代表。
27日のコスタリカ戦に向けて練習中の最新映像が入ってきた。

日本時間の午後5時半過ぎ、コスタリカ戦に向けた練習に臨んだ森保ジャパン。
太ももの違和感があった守備の要である酒井宏樹選手・冨安健洋選手は別メニューの調整となった。

日本代表がグループステージ突破を懸けて戦うコスタリカだが、負けられない日本戦を前に公開された練習風景は、冒頭の15分のみ。

そんな中、取材中のコスタリカ取材団に勝敗予想を聞いてみると、7失点を喫したスペイン戦での大敗が尾を引いているのか、厳しい予想をする声が多く聞かれた。

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コスタリカメディアA:
引き分けを夢見ている。でも、日本3点でコスタリカが0点かな。

コスタリカメディアB:
僕の予想は1-2で日本の勝利。久保建英はすごい選手だし、南野選手も素晴らしい。

国を挙げての“臨戦態勢”!大統領も「勤務中の観戦許可」

日本から約1万3000km、カリブ海に面した中米の国コスタリカは、一体どんな国なのだろうか。

都内の在日コスタリカ大使館を訪ねると…

在日コスタリカ大使館・サラス駐日大使:
コスタリカという国名は“豊かな海岸”という意味です。国土の約25%が国立公園になっています。
サッカーが一番人気のスポーツです。国民全員が代表を応援しています。

自然豊かで、国土の8割が農牧地や熱帯雨林、コーヒー豆の産地としても知られるコスタリカ。
スポーツはサッカーの人気が圧倒的だという。

2014年のブラジル大会では、イタリアを破るなどの快進撃で、初のベスト8に進出したコスタリカ。

今回のW杯開幕を前に、チャベス大統領は公務員に“勤務時間中の試合観戦を許可する”という異例の方針も発表した。

コスタリカ・チャベス大統領:
はっきり言えるのは、みんながコスタリカ代表の試合を観戦したいということです!

“絶対的守護神”に注目

国を挙げての“臨戦態勢”にあるコスタリカは、初戦に大敗し、崖っぷちの状況で日本戦を迎えることとなる。

FIFAランクは24位の日本に対し31位で、過去の対戦成績は日本の3勝1分け。
4年前には森保ジャパンの初陣で対戦し、南野拓実選手や伊東純也選手のゴールで、日本が3-0で快勝している。

そんなコスタリカの注目の選手とは?
「イット!」の取材班は、新潟市に住むコスタリカ出身のロメロアンタルキさん・彩夏さん夫妻のもとへ。コスタリカ代表の中心選手について挙げてもらうと…

夫・ロメロアンタルキさん:
やっぱりみんな多分知ってるの、ゴールキーパー。ケイラー・ナヴァスをみんな応援してますので…

妻・彩夏さん:
“神の手”を持ったゴールキーパー。

コスタリカの“絶対的守護神”で、フランスのパリ・サンジェルマンFCに所属するケイラー・ナヴァス選手(35)。
ドイツ戦で“神セーブ”を連発した権田選手との「守護神対決」が勝敗のカギを握るかもしれない。

妻・彩夏さん:
コスタリカも応援したいんですけど、でも心は日本のチームを応援していて…

夫・ロメロアンタルキさん:
あれ?あれ?

日本国内でも応援ムード高まる

勝てば決勝トーナメント進出に大きく近づく1戦に、日本国内の応援ムードも高まっている。

お昼時を迎えた、東京・八王子市にある愛宕小学校。その給食メニューは、コスタリカ料理!

八王子市では“給食を食べて日本代表を応援しよう”をテーマに、対戦相手や開催国にちなんだ献立を用意。
子どもたちは、黒豆や香辛料をコメと混ぜ合わせたコスタリカ定番の朝食「ガジョ・ピント」などの味を初体験した。

5年生男子:
黒豆とかご飯がおいしかった。日本で食べたことない味でおいしかったです。

5年生女子:
ご飯の黒い豆が日本の味と全然違ったのが面白かったです。
(コスタリカ戦は)日本が勝ってほしいです。


また、注目の一戦を前に、こんな勝敗予想も。
島根県・松江市の“占いができるハリネズミ”ちぃくんが予想に挑んだ。

ちぃくんは初戦を「ドイツの勝ち」として予想を外していたが、占いの結果はコスタリカの勝利。

飼い主・小谷舞さん:
前回の占いがちょうど逆転して日本が勝ったので、今回も日本に勝っていただきたいですね。


ドイツ撃破を受け、イギリスのあるブックメーカーでは、日本のグループステージ突破のオッズが15倍から4.2倍の人気に。

ベスト16進出をかけたコスタリカ戦は、27日午後7時キックオフだ。

(「イット!」11月25日放送分より)