東京五輪・パラリンピックをめぐる贈収賄事件で、東京地検特捜部は、大会スポンサーで、出版大手の「KADOKAWA」からワイロを受け取った疑いで、元組織委理事の高橋治之容疑者(78)を、受託収賄の疑いで再逮捕した。また、高橋容疑者の知人でコンサルタント会社代表の深見和政容疑者(73)を受託収賄容疑で、「KADOKAWA」の元専務と元担当室長についても、贈賄容疑で逮捕した。

調べによると、高橋容疑者は、「KADOKAWA」が大会スポンサーに選定されるよう便宜を図った見返りに、2019年~2022年にかけて、合わせて7600万円のワイロを受け取ったとされる。これらのワイロは、「KADOKAWA」名義の口座から、深見容疑者が経営する会社の口座に振り込まれていたという。特捜部は、容疑を裏付けるため、きょう午後から、東京・千代田区の「KADOKAWA」本社など、関係先の一斉捜索に乗り出した。

高橋容疑者は逮捕前、周囲に対し「希望者がいなかったから自分からKADOKAWAに頼んだ」と話し、謝礼を受けとったことを否定していた。

高橋容疑者は、すでに、同じく大会スポンサーで、紳士服大手「AOKIホールディングス」から5100万円のワイロを受け取ったとして、先月、受託収賄の疑いで逮捕されていた(きょう付で起訴)。これで五輪汚職事件は、新たな展開を迎えたことになる。(画像は、「KADOKAWA」本社に家宅捜索に入る東京地検特捜部の係官ら・午後1時ごろ)