食事と食事の間に食べても罪悪感はナシ。
Z世代ならではの発想で、顧客開拓を狙う。

東京・渋谷のスクランブルスクエアに登場したのは、ミントグリーンを基調にしたスペース。

何やら雑貨屋さんのようだが...。

客(22)「そんな辛くないかも! おいしい!」

味の素と三井物産が共同で開発した、レンジで手軽に食べられる、Z世代向けのおかゆ。

24日から、期間限定で販売が始まった。

ミントグリーンのパッケージに赤や黄色、白が映えるおかゆは、韓国や台湾など、アジア圏の伝統料理をベースにしたもの。

味の素 Z世代事業創造部・齋藤仁さん「若い方々が手に取っていただきやすい味の展開。若年層のトレンドの発信源を捉えることが大事」

今回、味の素でこの製品の開発を担当したのは、2021年に新設された「Z世代事業創造部」。

メンバーの多くは20代で構成され、事務所も東京・京橋の本社を離れ、渋谷に構えた。

味の素 Z世代事業創造部・齋藤さん「特に若年層の方々は、調理体験を始める前の段階の方が非常に多くて、そういった方々に何かアプローチできないかというところで、われわれの部署が誕生した」

この部署では、高校生とのワークショップを開催したり、大学生のダンス大会でのサンプリングや、商品として自社製品を提供したりするなど、あらゆる面からZ世代を調査。

その結果、Z世代は食に時短を求め、調理済み食品を食べる割合が8年前と比較して増えている一方で、体に良いものを食べたいと望んでいることがわかった。

味の素 Z世代事業創造部・齋藤さん「満足感があって、だけれども罪悪感がないような食事ってなんだろうっていうところで、今回のおかゆに行き着きました」

そして、パッケージにもZ世代に向けたこだわりがあるという。

実は、“食欲を減退させる”として食品パッケージとしてはタブーとされてきた緑色を、上層部を説得し、あえて採用。

客(22)「色味がめっちゃ好きでした。インスタ映えする」

狙いは当たったよう。

味の素 Z世代事業創造部・齋藤さん「これは日本だけじゃなくて、海外展開していって、日本のお米を世界の方に食べていただけるような形で事業を成長させていければ」