小学3年生の男の子が、日本語を話せないクラスメイトとお話できるカードを作った行動がTwitterに投稿され、話題となっている。

今年日本語を全く話せない子と同じクラスになった長男。
「オレはあの子の言葉が全く分からないから、お話しできるカードを作りたい。」と言う。
え こんな子ほんとにいるんだ・・・?道徳の教科書にしか存在しないと思ってたわ。

投稿したのは男の子の母親であるおみかんさん(@omikan_ka_san)。4月から同じクラスになった息子さんのクラスメイトが日本語を話せないことから、お話しできるカードを作りたいと、母親のおみかんさんに相談したのだ。

そこで、二人はお話しカードを作ることに。

息子さんが伝えたい言葉をおみかんさんがGoogleの翻訳で検索して、その文字を、見よう見まねで息子さんが紙に書き写していったという。

「喜んでくれるかなぁ」と話す息子さんにおみかんさんは伝わるといいなと願いつつも、息子さんはローマ字ができないことから「相手がお返事してくれても分からないぞ・・・??」と不安を募らせる。

一方で、息子さんは「オレにできるのはこれしかないから・・・」と頑張っていたという。

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こうした様子がTwitterに投稿されると、投稿を見たTwitterユーザーからは、「良い子だわぁぁぁ。おばちゃん泣いちゃいました。長男くんの気持ち届きますように」「長男くんのその気持ちと行動力本当に素敵だわ」などと、息子さんを絶賛する声が寄せられ、約2万5000のいいねがついている。(5月19日時点)

人と関わることが好きな優しい子

息子さんの優しい行動が多くの人に伝わったわけだが、この”お話しできるカード”は無事に渡せたのだろうか? その後、相手の子と仲良くなったのだろうか? 母親のおみかんさんに話を聞いた。

――息子さんは、やはり優しい子なの?

元々人と関わることが好きな優しい子です。


――そのクラスメイトはどこの国の子だったの?

相手の子はポルトガル語なので、ブラジルかな、と思うのですが、詳しくは分かりません。


――ツイートが話題になっていることをどう思う?また印象に残っているコメントは?

ツイートが話題になって、やっぱり道徳的な素敵なアイデアと行動だったんだなと思いました!また、自分が小学生の頃にもこういう子がいたら良かったな、みたいな感じのコメントが心に残りましたね。

無難な文章を心掛けた

――“お話しできるカードはどんなものなの?

カードではなく、実際はA4サイズの紙に手紙のようにして書きました。もう渡してしまって手元にはないのですが、ごくごくシンプルなものです。


――どのように作っていった?

息子が伝えたい言葉を言い、私がグーグル翻訳で翻訳した言葉をそのまま書き写していました。


――具体的にどんなことを書いた?

お手紙に書いたのは「げんき?僕の名前は〇〇です。よろしくね!」といった感じの簡単な文章です。


――書く時に心掛けたことは?

心がけたのは、まずは初めての手紙なので、国籍関係なく受け入れられやすい無難な文章にしようということです。息子的には「一緒にドッヂボールやりたい」とか具体的な内容が良かったみたいなんですが、翻訳がちゃんとできているのか、相手の子はドッヂボールを知っているのかが分からないので、今回はやめておきました。

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――これまで日本人の友達に手紙を書くことはあった?

ごく稀にしか書きませんね。それも普段学校で遊ぶ友達に宝の地図を書いて交換しあうような、手紙というより絵の交換に近いものだけですね。

その後、たまたま買い物中にばったりその子と会いました

――息子さんの「俺にできるのはこれしかないから…」という言葉を聞いてどう思った?

「俺にできること」を考えることができるのが素晴らしいと思いました。親としては、学校の他のこともそれくらい意欲的に取り組んでくれたらな、とは思いましたが(笑)口には出さず、一緒に話しを続けていました。


――「喜んでくれるかなぁ」については?

きっと喜んでくれるよ、お母さんがその子の立場だったらうれしいし、その子のお母さんやお父さんの立場だったら、本当にすごくうれしいと思うよと返しました。


――手紙を渡した時の相手の子の反応を教えて。

相手の子の父親も一緒にいる時に渡したみたいなんですが、父親が受け取り、それから息子さんに手渡していたそうです。父親がにっこりして何か言ってくれたらしいのですが、全然分からなかったそうです。


――その後、二人に進展はあった?

息子との関係はイマイチ分からないのですが、2日ほど前に、たまたま買い物中にばったりその子と会いました。息子が先に気づき、手を振ると、相手の子も手を振ってバイバイしてました。ご両親も一緒で、頭を下げてくださいました。私も全く外国語が分からないので、頭を下げるだけになってしまいましたが、挨拶の言葉だけでもできたら良かったですね。

ただ、外で出会った時にバイバイをお互いしていたので、きっと少し進展があったのではないかと思います。

分け隔てなく人と付き合っていける人間になってほしい

――息子さんの今回の行動をどう思う?

アイデアを考え、行動に移したことが、とても立派だと思います。宿題はやらないのに、今回のお手紙は帰ってすぐやっていたのでびっくりしました。


――今後、どう育ってほしい?

息子には、このまま分け隔てなく人と付き合っていける人間になってほしいなと思います。私も夫も人付き合いがあまり好きなほうではないので、親に似なければいいなと思います。

 

お手紙の効果があってか、息子さんと相手の子は外で会った時に手を振って挨拶するようになっていた。おみかんさんが願うように、息子さんにはこれからも分け隔てなく人と付き合えるように成長してほしい。

記事 4310 プライムオンライン編集部

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