暗闇の中で怪しく浮かぶ光。
さらに、真夜中の住宅街に響き渡る不気味な鳴き声。

目撃者「このへんの茂みに隠れている。角が生えてた」

取材班は、その生き物が生息するという、千葉・いすみ市へ。

すると、住民たちの口から、その名前が明かされた。

近隣住民「かわいいです。キョン」、「キョン? キョンは夕方にならないと出てこないな」

正体は、シカ科の特定外来生物「キョン」。

住民が口をそろえて指摘するのは、特徴的な鳴き声。

近隣住民「ワァー! ワァー! みたいな」、「ギャー! こんな感じ」

夜になると現れるという、キョン。

その姿をとらえるため、住宅街の捜索を続けていた、その時、特徴的な鳴き声がした。

どうやら近くにいるようだったが、声の主は、暗闇にまぎれ、撮影できなかった。

そして取材2日目。
今度は、カメラがとらえた。

住宅の庭で、草を食べるキョンを発見。

体長70cmほどのキョン。

本来、日本には生息していないはずだが、道路をわが物顔で横断したり、親子連れが庭で遊んでいたり、住宅街のいたるところに出没。

なぜ、ここまで大量発生しているのか。

かつて、房総半島南部で営業していた動物園から飼われていたものが逃げ出し、野生化。

その後、爆発的に増え続け、その数は、千葉県内でおよそ4万4,000頭を超え、東京都に近い柏市でも目撃されるなど、都内に接近してきている。

住民からは、こんな悲鳴が聞こえた。

近隣住民「サツマイモの葉を全部食べるから、サツマイモが大きくならない。サツマイモは大好物」

農作物を荒らす被害が相次ぎ、農業被害は、年間120万円にのぼり、ガーデニング被害も深刻。

千葉県は、年間5,000頭以上を捕獲しているが、キョンの増加ペースに追いついていないのが実情。

最終的な解決策は、見つかっていない。