アメリカ大統領選挙後の衝突や混乱が懸念される中、今、アメリカで購入する人が増えているのが「銃」。

その背景を取材した。

アメリカ・ミシガン州で、銃の撃ち方を学ぶ人たちの映像。

まもなく大統領選の投票日を迎えるアメリカでは、今、銃を購入する人が急増している。

ニューヨーク市近郊のガンクラブでも、銃の使い方を習おうという人が増えている。

ガンクラブ代表「会員の数は毎月、毎晩どんどん増えている。多くの人が、銃の扱い方を習いたがっている」

この「ガンクラブ」とは、銃の愛好家らによるグループのことで、アメリカ各地にある。

銃の初心者向けの練習会も行っていて、銃の使い方などを教えている。

ガンクラブ代表「こちらが、さまざまな“道具”だ。これは練習用の銃だ。正しい持ち方は、このように握る}

銃の購入者が急増する背景にあるのは、新型コロナウイルス対策や、警察官による黒人殺害事件をきっかけに相次いだ、抗議デモや暴動など。

選挙のあとも混乱や対立が深まり、治安が悪化すると考える人が多くいる。

ミシガン州では2020年4月、感染対策として、経済活動の停止を進めた州知事とトランプ大統領が対立。

これをきっかけに、知事に反発する武装グループが州庁舎に立てこもる事件が発生した。

さらに10月には、ミシガン州知事の拉致を計画したなどとして、13人が当局に逮捕されるなど、武装グループによる過激な行動に懸念が深まっている。

こうしたことから、2020年、銃の販売数の指標となる購入者の身元確認件数が急増。

9月末の時点で、2019年の1年間の総数を上回る、およそ2,900万件にのぼっている。

今回初めて銃を持つという女性は、治安悪化への不安を口にした。

銃講習会の参加者「わたしが銃を持とうと思った主な理由は、ひとりでいるときなどに自分の身を守ること。社会情勢の悪化を、テレビやニュースを見ているだけでも感じることができる」

大統領選の行方は、銃社会アメリカのさらなる分断と混乱を招くおそれもある。