自転車で“あおり運転”初適用

車道の中央付近を蛇行しながら自転車で走り、突然、対向車線を走る車に向かって“ひょっこり飛び出す”。そして寸前のところで急ハンドルを切る男。

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この男は、埼玉県内で同じような危険な行為を繰り返した“ひょっこり男”こと、成島明彦容疑者(33)。

10月5日、40代の女性が運転する車に対し行った、成島容疑者の危険な運転について、警察は「道路交通法の妨害運転」いわゆる「あおり運転」にあたると判断し、全国で初めて自転車での危険行為に対し適用。10月26日、成島容疑者を再逮捕した。

これまでにも、自転車による危険な運転を繰り返していた成島容疑者。

今回逮捕のきっかけとなった映像が撮影された状況について、車を運転していた男性は「なんか変なのがいるなって感じ。何やってんだこいつは?」と成島容疑者の第一印象を語る。

被害通報50件以上 容疑を一部否認

その時の映像を改めて細かく見てみると、最初に成島容疑者の姿を捉えた時には、すでに対向車線をはみ出す危険な“ひょっこり運転”を行っている。

その後も、車道の中央付近を走り続け再び急ハンドル。成島容疑者は、約2分間で計4回の危険な“ひょっこり運転”を行っていた。

妨害行為を撮影した男性:
(対向車の)女性の方は怒りではなくて恐怖の顔でした。

---事故の危険性も?

妨害行為を撮影した男性:

十分ありますよね。ちょっとですよね、1秒か2秒の差。今はたまたま(事故が)起きてないかもしれないけど、絶対これは起きる。

しかも成島容疑者は、この映像の後に、危険な行為を注意した72歳の男性を暴行した疑いで逮捕されている。

成島容疑者が乗っていた自転車は、前2段・後ろ7段の計14段ギアになっているロードバイクタイプ。

上尾市周辺では、成島容疑者が釈放された2020年2月以降、黒っぽい自転車に乗った金髪の男による危険な運転に対する通報が、少なくとも50件寄せられていた。

調べに対し成島容疑者は「車の運転マナーが悪いので注意を促した」などと供述しており、車に近づいたことは認めつつも、容疑については一部否認しているという。

自転車による危険な運転は全国的に増加傾向にあり、警察が注意を促している。

増加する自転車の違反行為

榎並大二郎キャスター:
自転車での違反行為での取り締まり件数は年々増加していまして、2019年は2万件を超えました。
「これくらいの違反なら大丈夫」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、最近は利用者も増えていて、警察も取り締まりを強化しているのです。

榎並大二郎キャスター:
さらに違反行為を繰り返すと、講習を受ける義務があります。3年以内に2回違反をしますと6000円の講習を受ける必要があります。それに従わない場合には、5万円以下の罰金ということもある。

加藤綾子キャスター:
今一度「自転車は軽車両なんだ」という認識を持たなければいけないと思う。あと自転車のあおり運転で逮捕されたのは全国初ですけれども、一歩間違えたら大事故につながる本当に危険な行為ですよね?

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
容疑者だってケガをしたり、場合によっては命を落としかねない。
自転車は自動車と同じ扱い」ということを、もう一度自覚しなきゃいけないし、自転車は今、新型コロナの問題で利用する方が大変増えてきているから、ちょっとしたつもりで乗っていてもルールに従わないで乗っていたら、それが重大な事故にも結びつきかねないこともある。
他の人に迷惑かけることを考えて、自転車に乗るときには注意してほしいと思います。

加藤綾子キャスター:
ちゃんと守っていらっしゃる方もたくさんいると思うので、安心して走れる専用道路の整備など、環境面もしっかりと進めてほしいなと思います。

(「イット!」10月26日放送分より)​