若者の街 渋谷を再開発

渋谷駅周辺で100年に1度と言われる再開発が進む中、9月11日、東急不動産は12月5日に渋谷駅西口エリアに新生「東急プラザ渋谷」をオープンすることを発表した。

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ターゲットは40代以上の成熟した大人で、食・健康・美などをテーマとする69店舗がオープンする。また、資産形成や終活の相談もできる店舗など「大人の悩み」を解決するのフロアを設けてシニア層の取り込みも狙っている。

渋谷を全世代向けの街へ

三田友梨佳アナウンサー:
やはり渋谷は若者の街というイメージがありますが、これからは大人も楽しめる「全世代向け」に変わるようですね。

ボストンコンサルティンググループ マネージング・ディレクター 森田章氏:
そうですね。そもそも渋谷が若者の街だと呼ばれていたのは、カルチャーの発信地だったからです。若者はセンスのいいものを身につけようという価値観の中で、その中心地が渋谷だった。しかし、今の若者はモノよりコトのほうを重視しているといえますし、カルチャーの発信源がスマホになってきているので、渋谷に訪れる理由が薄くなってきているということがあると思います。

三田友梨佳アナウンサー:
今後はどのようになっていくと思いますか?

ボストンコンサルティンググループ マネージング・ディレクター 森田章氏:
東急が主導する再開発を通じてオフィスの供給が増え、特にIT企業を中心にクリエイティブな働き方が求める人が集まってくる思います。こうしたIT人材は職場の周辺に住みたいという傾向が強くなっているので、職住近接の街になっていく可能性があるのはないかと思います。

三田友梨佳アナウンサー:
渋谷で働く皆さんが、渋谷にも住むということですか?

ボストンコンサルティンググループ マネージング・ディレクター 森田章氏:
はい。さらに、これからは高齢者も増えていくのではないかと思います。渋谷は読んで字のごとく谷なので高低差があるのですが、再開発の中でバリアフリーになっていこうとしています。こうした中で全世代が集う街になっていくのではないかと思います。

三田友梨佳アナウンサー:
壮大な再開発で、今後渋谷は新しい姿へと生まれ変わりそうです。

(「Live News α」9月11日放送分)