「選挙カーがうるさい」…でもやめられない理由とは?

選挙の風物詩と言ってもいい選挙カーの音。「騒音」だと感じている人は少なくない…

「夜勤明けの睡眠を妨害された!」
「選挙カーから聞こえる大声で勉強に集中できない」

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Twitterでは「#選挙カーうるさい」というハッシュタグも生まれ、選挙カーの騒音を非難する声が集まっている。

街で聞いてみると特に困っているのが子供のいる家庭…

1児の母親(子供1歳10カ月):
うるさいだけで内容が入ってこないし迷惑。絶対この候補には入れないぞと思いますね(笑)

と、うるさい候補者には投票しないとバッサリ!

2児を抱えるママもかなりおかんむりだった。

2児の母親
2人とも子供が寝ているのに選挙の声で下の子が起きちゃって私も休めない。迷惑かかっている人がいることをわかっていないから、ずっと続いているんじゃないかと思います

うるさい選挙カー…法律で制限はないのか?

一方で、選挙カーに理解を示すママも…

母親:
まあ仕方ないかなと思ってます。駅前とかだけでやってもらいたいかな…

多くのママが不満に思う選挙カーの騒音。実は公職選挙法では、選挙カーの音量制限は決められていないという。さらに車での選挙運動も、走行中は候補者の「名前」と「フレーズ」の連呼などしかできないと決められている。

「名前連呼」のメリットとデメリットは?

ママの間やネットで議論を呼ぶ「#選挙カーうるさい」問題。

13年にわたって200人以上の候補者の戦略を立ててきた選挙プランナーの松田馨さんは、選挙カーをやめられない理由について次のように話す。

松田馨氏
名前連呼したりするのをやることによって得票が上がるという研究結果もありまして、なかなか選挙現場としてはやめられない

松田馨氏
悪い印象を与えるというデメリットもあるんですけれど、現場の感覚としてはメリットの方が大きい

松田馨氏
ネットの声だけ見ていると評判悪いと思うんですけど、現場で言えば応援もたくさんいただくので、選挙カーが評判悪いとは全く思っていないんです。

と、勝ちにつながるからやめられないということ。

実は候補者からすると「なぜうちの地区に来てくれないんですか?」と直接言われたりもするそうで、選挙カーが来るのを楽しみにしている人もいるということだ。

(Live News it! 7月11日放送より)