8日夜に発生した、青森県沖を震源とする地震。気象庁は今回初めて「後発地震注意情報」を発表し、1週間程度は巨大地震への備えを呼びかけています。
今回の地震による北海道の被害状況です。道内では12人がケガをしたほか、建物被害も5件確認されています。
被害は太平洋沿岸の町に集中していて、震度5強を観測した函館市では6人が出血や転倒などによりケガ。札幌市でも2人がケガをしました。
そして今回の地震で初めて発表されたのが「後発地震注意情報」です。
これは今後1週間程度、マグニチュード8以上の巨大地震が発生する可能性が、普段より高まっていることを示すものです。
北海道内で特に注意が必要な地域は、太平洋側を中心とした63市町村です。
これらの市町村は津波3メートル以上のリスクがある地域で、オホーツク海側の雄武町や網走市も含まれています。
また、過去には大きな地震の後に、さらに巨大な地震が発生した事例があります。
1963年の択捉島南東沖地震では、マグニチュード7の地震から半日後にマグニチュード8.5の地震が発生。
2011年の東日本大震災でも、3月11日の2日前にマグニチュード7.3の地震が起きていました。
今後1週間程度は、避難場所の確認や備蓄品の点検など、改めて備えを見直すよう注意が必要です。